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如何にディズニーオタクだった私がVTuberにハマったのか〜アトモスとVTuberの共通点〜

はじめに

 ⚠️ディズニーリゾートオタクとしても、VTuberオタクとしても、割とメタな話をする。苦手なら読まないで。



 これは、VTuberに深くのめりこむ様になったきっかけと、その理由を分析してみた話。

 VTuberオタクとしてSNSを運用する様になってから、私のTL上で観測できる範囲では、思っていた以上にディズニーオタクが多い。しかも、映像作品だけではなく、テーマパークとしてのオタクが多い気がする。
 VTuberオタクは、この世のありとあらゆるオタクの経由地だとか、ハブだとかはよく言われることだし、ディズニーオタク自体は、この世のコンテンツの中ではどちらかと言うと母数の多い方に分類されると考えられるので、重なりあう人も多いのは自然ともかもしれない。
 とはいえ、それだけで済ますには勿体無い、きちんと言語化できる共通点があると常々感じていたのでそれをお伝えできたらと思う。

きっかけ

 私は、ディズニーが提供するありとあらゆるコンテンツが好きである。それは、幼少期にディズニーチャンネルを見て育った影響は少なからずあるだろう。とはいえ、初めてディズニーリゾートに行ったのは、もうすっかりどのアトラクションの身長制限もかからずに乗れるようになってからのことである。初めてディズニーリゾートに行った時は、画面の向こう側だった世界に実際に行けて感動した記憶があるが、その時は自分のことをディズニーオタクとは思っていなかった。

 その1度行ったきり「まあディズニーは好き」くらいの気持ちで、たまにYouTubeのおすすめに流れてくるファンカストやタートル・トークの動画を見ることがあるくらいの日常を何年も過ごしていた。

 その頃、家族全員がディズニーオタクな友人が1人いた。友人が時折「ヴィランズの手下」という言葉の発していたが、話半分に「ほーん」と聞いていた。そんなある日、私のYouTubeおすすめ欄にも「ヴィランズの手下」の動画が流れてきた。「お、これ言ってたやつか」と思い再生してみた。

 そこにあったのはこれまでに出会ったことのない全く新しいエンターテイメント。映画から拡張された新たな世界観。作品の垣根を飛び越え、1つの季節を通して、リアルタイムで、ゲスト(我々リアル世界の人間)を交えながら双方向で、紡がれる物語に大層のめり込んだ。
 そして、これらが「アトモスフィア」(以下:アトモス)と呼ばれる種類のエンターテイメントだと言うことを知り、その他のアトモスの動画もひたすらYouTubeで見漁った。(当時は気軽にインパできる所に住んでいなかった)

 その後もドンドンのめり込み、数回は大枚叩いて入園し、上京後ももちろん足繁く通った。
 だが、コロナ禍の訪れと共に、パークは、アトモスだけでなくショーやパレードなどのエンターテインメント全般を縮小し、現在に至るまで音楽系以外のアトモスは行われていない。
 そんなコロナ禍で、私は「VTuber」を再認識し、現在に至る。

アトモスとVTuberの共通点

 アトモスとVTuberの共通点は、演者も聴衆も真面目にごっこ遊びに取り組んでいることだと思う。しかも長時間。

 ごっこ遊びで言うと、タートル・トークなどのアトラクションもそれに当たるだろうが、S.S.コロンビア号の海底展望室に入り、30分も経って退室して、また再入室してもクラッシュは先程の回のことは覚えてはいないし、アトラクションがオープンして以来10年以上も人間と会話して人間界のことを教えてもらっても人間界に対する理解度はオープン当初のままだ。(ゲストはそれを望んで足を運んでいる訳なので、それを批判している訳ではない)

 アトモスやショー・パレードの中には、そのごっこ遊びを開催期間中ずっと、数年単位で続けているものがある。初回から回を増すごとに、成長してゲストの生活に理解が深まったり、キャラクター同士の距離感が変化したりするのだ。

 これは勿論、演者が演者として真面目に世界観に入りこみ演技をしているからではあるが、それだけではなく、我々ゲストもその世界観に入ろうと努力し、キャラクターたちと真摯にコミュニケーションをとっているからである。
 その過程で、ゲストやキャラクターは日常的に使う言葉を、世界観に合わせた言葉に言い換えたり、世界観の没入の邪魔になる何かしらを知らないふりをしたりする。

 これらはVTuberも同じで、日々の活動の積み重ねを長期間行い、成長し、VTuber同士やリスナーとの関係性が変化していく。また、VTuberの配信を見ている間には、「アバター」だとか「中の人」だとかの世界観の没入の邪魔になる言葉やその存在を無視してコメント等を行う。

 また、一部のアトモスには、キャラクターたちにゲストと接触するための目的が設定される。宝のありかの情報を収集するためだとか、ヴィランズの世界に仲間入りする人をリクルートするためだとか。
 その目的達成を主軸にショーは構成されており、そのサブ軸としてキャラクターたちの関係性が構築されいくことがあるのだが、どうやらゲストには見えない所でも関係性が変化していることがショー中の言動から伺える。
 それは、楽屋だとかで実際に演者たちが仲良くなっていった結果として表に出ているものかもしれないし、表に出すためのフィクションとして話を作りあげたり演技をしているのかもしれない。どちらにせよ、ごっこ遊びの中ではそれが真実なのである。

 これらもVTuberと同じである。大抵のVTuberは、公式説明文や初配信・loreムービーなどで配信を始めたキッカケや目的が言及される。
 そして、配信内でのコラボでVTuber同士の関係性が変化していくのは勿論、表では見えない所でVTuber同士やVTuberのマスコットキャラ等との関係性が変化していることが言及されることもある。

 考察や妄想・二次創作をするオタクにとっては、アトモスにおいてもVTuberにおいても、このごっこ遊び上の真実を種に、己の脳内でその種を成長させてそれをSNS等で発表する。

で、俺が生まれたってわけ

 私がアトモス・VTuberに深くハマったのは、そのごっこ遊び上の真実を種に己の脳内でその種を成長させる過程が好きだったからだと思う。

 コロナ禍でその欲求がうまく発散できていなかった所に、友人の布教のおかげで、VTuberを「アバターを通して配信する人」から「本気でごっこ遊びをしながら配信をする形態」に認識を改めることができて、今に至る。

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