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「ばあちゃんと僕と創価学会」②
ばあちゃんの創価学会
僕の率直に感じていること。
今は少子高齢化の時代だから学会でも人が少なくなってきているのは否めない。
僕もいくつもの役職を兼務している。
正直言ってシンドイと思ったことは一度や二度じゃない。
役員とか着任も先輩なんかは月に何度もやってる。ちょっとまねできない。
そんな忙しい学会活動の日々が、コロナの感染拡大のなかで急に何もなくなった。
変化が急すぎて僕は結構戸惑ったし、先輩もまわりの人も少なからず戸惑っていた。
コロナ禍になって、これまでなんとなく思っていたこと、どうなのかなと人知れず悩んできたことが自分のなかですごく顕在化してきた。
でもこれって言っちゃいけないよねって思うから、言いません。書きます!
拡大を続けてきた学会は衰退しているんじゃないか。
これから先の学会はどうなっていくんだろう。今の学会のままでいいのかな。
言ってません。書いただけです。
僕は苦手だから新聞啓蒙とかはあまりやったことはない。
でも、地区の皆さんは一生懸命頑張っている。
辛くないのかなってたまに思う。
来年は大きな選挙がある。
ってか、選挙はほぼ毎年ある。
学会活動は好きだけど、辛いと思うこと、シンドイと思うことも当然ある。
自分にとっての学会活動ってなんだろう、なんでやってんのかな。
ふと、コロナ禍で時間ができて立ち止まって考えることが増えた。
「なんとなく」。
これが僕の今のスッキリしない気持ちを一言であらわす言葉。
自分の心の底に沈殿しているスッキリしない思い。気持ち。
そんな気持ちに最近変化が起きはじめている。
おばあちゃんとビデオ通話を始めたことをきっかけに。
ばあちゃん孝行と思ってばあちゃんの信心の話しを聞いていくうちに、むしろ僕の心の中にあった沈殿したスッキリしない気持ち、感情、組織への不満とか諸々。
これが何に由来するものなのか、何でそう思ったのか、感じていたのか。
おばあちゃんは僕よりはるかに普段から活動している。
それに草創期からずっと学会のなかで頑張ってきた。
いいことだけじゃなかったはず。
そんな思いで聞いてみた。
ばあちゃんも学会活動するなかでいろいろあったんでしょ?
組織でも嫌なこと、少しはあったんでしょ?
って聞いてみた。
ばあちゃんは、「そりゃあ、あったけど、そんなもん」って。
僕が聞きたかったのは、ばあちゃんが感じてきた不満とか組織であったこととか、いろいろ聞きたかったのに、ばあちゃんは嬉しそうに先生のこと、功徳をうけたこと、学会員でよかったこととかを、口癖の「ほーんとに」を連発しながらしゃべり続けた。
ばあちゃんは少し涙しながら、体中から感謝があふれているのが画面からも伝わってきた。
草創期の苦労は今の比じゃないはず。たくさんいじめられた話しもしてくれた。
なのになんでそんなに感謝できるのか。
ばあちゃんに聞いてみた。
「池田先生はな、命がけで今の学会をつくってきてくださったんよ。一人ひとりを先生ご自身で救いながらな。それがどんだけ大変なことか。先生しかわからん。ばあちゃんもそん中で救ってもらった・・・。感謝しても感謝しきれん。」
ばあちゃんはたくさんの話しをしてくれたけど、端々に「先生と一緒に学会をつくってきた」という誇りにあふれていた。
先生と一緒に「自分たちの手で学会をつくってきた」。
話しを聞いててなんかすごく恥ずかしくなった。
今の僕に「学会をつくってきた」なんて到底言えない。
ばあちゃんもそんな大それたことは直接的には言ってないけど、でもばあちゃんの創価学会は明快。
自分にとっての「創価学会」が明確にある。
「学会をつくる」って、そんなふうに言う勇気ないわ。
って思った瞬間、ばあちゃんとの違いがハッキリした。
ばあちゃんにとっての学会は「先生と共に」自分でつくってきたもの。
僕にとっての学会は生まれた時にすでにできあがっていて、小さい頃からたくさんの学会員さんに関わってもらったり励ましてもらった。いつしか、学会は僕に何かしてくれるもの、誰かが励ましてくれて当たり前、会合で激励をいただいても、当たり前。
ばあちゃんの「創価学会」と僕の「創価学会」
同じ「創価学会」なのにばあちゃんの立ち位置と僕の立ち位置は真逆なんだ。
何かしてもらうことが「あり得ない」と思っているばあちゃんと
何かしてもらうことが「当たり前」と思っている僕
んー、まとまりないけど、そんな風に思った。
僕が組織に不満を感じることの根本的な要因もここに起因している気がする。
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