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塩見直紀の試行100(033)「エックス系移住」

半農半X研究所の塩見直紀がおこなってきた小さな100個(本、ワークブック、ワークショップ、ツーリズム、コレクション、コンセプト、法則など)を紹介しています。

5年以上前のことですが、高知市で講演をした際、市役所の方から「高知には、よさこい移住があります」と教わりました。それなら、「龍馬移住もありそう!」と思ったものです。「四万十移住」も「砂浜美術館移住」もいいですね。僕の故郷・京都府綾部市は、合気道の発祥地です。世界からの「合気道移住」が増えたらすてきだと思ってきました。2016年から5年つとめた福知山公立大学がある福知山市の夜久野町は、古代より漆の産地で「丹波漆」のブランドもあったようで、いまも漆、漆芸にひかれる若い世代の「漆移住」があります。聖地的な場所に、それが天職・ミッションとする人が移住すること。僕はそれを「エックス系移住」と命名しています。

福知山公立大学(地域経営学部地域経営学科)の2年生後期ゼミ17名でおこなったのが、全国の「エックス系移住」を細かく探すという試みです。全国事例を17名が。出身県を含む担当県を決め、市町村単位で事例調査をおこないました。

集まった膨大な全国事例を17人が独自の切り口で編集。いま地域(地方)に足りない能力であり、未来に重要な能力とされる「編集力」をつける課題、既存の情報から新たな価値を生み出す課題にチャレンジ。アイデア次第でいろいろなものがつくれることを体感しました。全国の「移住熱源」の可視化と編集による価値創出の可能性を感じています。 

以下は、17名による独自の切り口による成果物です(写真)。
「職人移住AtoZ」
「新規就農移住AtoZ」
「意外な移住AtoZ」               
「とっておき(隠岐)移住AtoZ」            
「子育て移住AtoZ」                
「みかんから考える移住AtoZ」           
「海移住AtoZ」
「海の見えるまち移住AtoZ」   
「伝統文化移住AtoZ」     
「ホビー移住AtoZ」
「美しい景色移住AtoZ」 
「フェスティバル移住AtoZ」
「鹿児島移住AtoZ」
「妄想移住AtoZ」
「郷土料理移住AtoZ」
「レジャー移住AtoZ」
「水移住AtoZ」


A4サイズ両面、カラー、ジャバラ折り、それぞれ26のキーワードで表現されています(各100部制作)

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