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for serendipity1055 「アルファベット式のアフリカ」

木原善彦さんの『実験する小説たち-物語るとは別の仕方で』(2017)では、世界のさまざまな実験小説を紹介されています。古典的編集手法AtoZを探究してきた僕としては、ウォルター・アビッシュの実験小説『アルファベット式のアフリカ』(1974)にひかれるのでした。文中で使える単語は「aがつくもののみで書いていき」→次章は「aとbがあるもののみ」→さらに「aとbとcのみ」という感じに制約を緩めていき、AからZまですべて使えるところまでいくと、また制約を逆にかけてていき、「aがあるもののみ」に戻っていきつつ、それで小説を書くという芸。小説だけでなく、自分の分野でももっともっと実験をすべきだと感じた次第です。



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