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for serendipity994「こころのたねとして」という詩の作り方

詩人・詩業家である上田假奈代さんの『釜ヶ崎で表現の場をつくる喫茶店、ココルーム』(2016)所収、哲学者・鷲田清一さんとの対談「『釜ヶ崎芸術大学』での学び」での上田假奈代さんのことば(193pより)。

釜ヶ崎でココルームの活動を始めて数年目に、人は安心した場所で、やっとこころから素直に表現できるんだなと気づいたんですよ。でも、なかなか安心してしゃべれる場ってないんですよね。私がはじめた「こころのたねとして(こたね)」という詩の作り方は、そういう場を瞬間的に作って行う一つなんです。「こたね」は二人一組になってお互いに話をし合って聴き合って、聴いたことを詩にして朗読して応答する方法なんです。人生が重なったことばは分厚くなります。


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