海外赴任をやめたらオーガニックコスメに目覚めた話

身体にも地球にも優しい暮らしがしたい。
そう感じるようになるまでに、大きなターニングポイントがいくつかありました。

今回は、そのうちの一つ。
海外赴任を目指していたわたしが、オーガニック/ナチュラルコスメに目覚めた話です。

ジャカルタへ！

10年ほど都内でOLをしています。
社会人数年目のある年、仲の良い同期たちが一斉に結婚。そして旦那さんの海外転勤で渡航していきました。

結婚や海外生活に特別な憧れがあったわけではなかったけれど、自分だけがプライベートも仕事も変わり映えなく、なんだか取り残された気持ちに、、

そして、変化を待ち続けるのではなく自分から新しい世界に飛び込もう！と奮い立ち、その頃会社で募集していた海外派遣に応募します。

海外で働いて、自分の人生を切り拓こう！

合格率は1/2。
海外の方と話すのは好きだけれど英語は決して得意ではないし、特に社内で目立つこともない、平々凡々なOL。
自分には無謀な挑戦に思えたけれど、とにかく環境を変えたかった。

合否発表の日、上司に呼ばれて会議室に行くと、スッと手を差し出してこう言われました。

おめでとう。
ジャカルタに決まったよ。

えっ！
喜びと困惑。
受かったの？わたしが？という気持ちと、ジャカルタって、、どんな都市だっけ？

希望先にまったく入れていなかったジャカルタ。お恥ずかしながら、インドネシアの首都だということもピンとこないレベル。

でも、これもきっとご縁。お導き通りに行こう！と決心。
社内で赴任決定の報告をすると、たくさんの祝福や応援の言葉をいただき、自分の人生が拓かれていく可能性を感じました。

早速、英会話教室やインドネシア語学校に通ったり、イスラム教の本を読んでみたりするうちに、赴任がどんどん楽しみになっていきました。

お導きはどっち？

予防接種の予約や船便の確認など、どんどん進む渡航準備。
何気なく行った婦人科での一言で、時の流れが止まります。

、、、この状態で海外に行くの？

まったく無自覚の間に、自分の身体がトラブルを抱えていたことを知ります。
目を、耳を、疑いました。
せっかく、せっかく大きな挑戦をしようとしていたのに、、

先生曰く、わたしが抱えていたトラブルは進行速度が読めず、この先ずっと何も起こらないかもしれないし、急に悪化して搬送されるかもしれないもの、とのこと。

簡単に諦めたくはないけれど、赴任先で何かあったら、、？
周囲への迷惑、慣れない土地で一人暮らしでの救急搬送、手術代、、
どんどん悪いイメージが膨らんでいきました。

導かれていると思ったジャカルタ行き。
これは、止められている？
婦人科になんて行かなければよかった、、
枕を涙で濡らす毎日が続きました。

自分の決断をリスペクトする

結局リスクへの恐怖を拭えなかったわたしは、赴任を断念します。
祝福してくれたたくさんの方へお詫びのメールを何通も送る中、こんな返信が。

この選択をしてよかったと思う日が、必ずいつかくるよ。
自分の決断をリスペクトしてください。

「諦め」を選択した自分を、リスペクトする？
その感覚に驚くとともに、塞ぎ込んでいた気持ちにじんわりと沁み渡っていきました。

海外赴任への挑戦すら出来なかったこの経験にも、きっと何かの意味がある。
その過程を頑張った自分を認めてあげよう。
少しずつそう思えるようになりました。

そして、会社を少し休ませていただき、手術と療養の期間をもらいます。
自分の身体と、これからの生き方と、ゆっくり向き合おう、、！

オーガニックコスメとの出会い

復職後は、今までと変わらない毎日。
新たな目標もそう簡単には見つからず、毎日一緒に過ごした同期も側にいない。

ぼんやりと過ごす中で、引き寄せられるように立ち寄ったコスメキッチンが、大きなヒントをくれます。

タッチアップをしてくれたスタッフさんが、あまりにキラキラとオーガニックコスメの魅力を語ってくれて。

ああ、こんな風に生き生きと働きたい、、
そう憧れを抱くとともに、気になる言葉が。

シャンプーのケミカルな成分が頭皮から吸収されて、子宮に溜まるってご存じですか？

どうやらそれは“経皮毒”と呼ばれるもので、シャンプーや洗剤、化粧品などに含まれる化学物質が皮膚を通して体内に侵入し、さらに体外に排出されにくいため、脳や子宮に蓄積され、病気の原因となる、、ということだそう。

これを否定する説もあるようで、真偽のほどはわからないのだけれど。
婦人科トラブルで人生の大きな分岐点を迎えたわたしにとっては、無視できないものでした。

そこからわたしのコスメキッチン通いが始まり、少しずつ少しずつ、皮膚に触れるものをオーガニックやナチュラルなものへ移行していきます。

ちなみに経皮吸収率は身体の部位によって異なると言われています。
デリケートゾーンは、その名の通りとっても繊細な部分なんですね。

腕の内側: 1
頭皮、脇: 3.5
口内: 10〜20
デリケートゾーン: 42

オーガニックやナチュラルなプロダクトを愛用することでの「なんとなく身体にいいことしている感」でしばらく満たされていましたが。

コスメやシャンプーを切り替えると同時に使い始めたのが、布ナプキン。これには本当に身体の変化に驚くことになりました。
この話はまた、機会があれば。

何事にも諸説、賛否あるものですが、最終的には自分の身を持って知ったこと。体感したことがベースとなりますね。

これまでの日常から脱却するために、外部環境を変えることに一生懸命だったわたしが、まずは身体の内面から変わろうと思えた。
そのきっかけをくれたこの出来事に、今はとても感謝しています。
そして身体に意識を向けたことが、更なる気づきをもたらしてくれたのは数年後の話。

2回目の投稿にして長文。
お読みいただき、ありがとうございました☺️