塩川 寧々

読んだり書いたり描いたり、表現の森で静かに踊る人。 星屑が輝き出す夜に、短いイラストエ…

塩川 寧々

読んだり書いたり描いたり、表現の森で静かに踊る人。 星屑が輝き出す夜に、短いイラストエッセイを投稿します。 Xでは取るに足らない日常やひとりごとを呟いています。

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自己紹介 はじめてnote

皆さま、はじめまして。塩川寧々です。 新しい居場所を見つける旅に出たいと思い、 noteという世界へやって来ました。 幼少期に受けた愛のない家族からの暴力で 両耳の聴覚を半分失い、話す言葉よりも文字の言葉で この世の正解や理解を求めてきました。 全く聞こえない訳ではありませんが 上手く聞き取れないことが多々あり、 字幕をつけたり、新聞を読んだりして 常に活字から情報を得る生活を送っています。 読んだり・書いたり・描いたり と静寂な中で生きている私ですが、 そんな私が綴る

    • 【イラストエッセイ】 数字

      この世には 人を経済のように数字でしか 評価できない人が沢山いる 例えば 偏差値が70ある人は必ず成功者になるとか 男なら60平米以上の家を持つのが普通だとか 50歳までに役職についていないといけないとか あなたに40万以上の収入がないと結婚できないとか 30代で子どもを2人以上産んでいるお母さんは凄いとか かつて私は こんな人出会ったことがある 「君の名前の画数がダメだから 君の人生は滅茶苦茶なんだね。 君はね、総格が凶数の27だから 何をやっても上手くいかないよ」

      • 【お知らせ】Xはじめました

        皆さま、こんばんは。 いつも見ていただきありがとうございます! この度、Xを開設いたしました。 こちらでは日々 短いイラストエッセイを投稿しておりますが Xでは 取るに足りない日常の出来事や お知らせ、ひとりごと等を その都度呟いていこうと思います。 プロフィールの Xマークを押していただければ 移動しますので もしお時間がございましたら (たまにでもいいので) 覗いてみてください。 よろしくお願いいたします。 塩川寧々

        • 【イラストエッセイ】 増えていくもの

           負の感情はあまり溜め込まない方がいい そう分かっていても この社会で この生き方で 一つ一つに 折り合いをつけるのは難しい 負の感情を処理する為に ついつい 豊かさに乗っかって 色んなものに 手を伸ばしてしまいがちだけれど 増えていくものはいつも 体重と心労と吹出物だけ 困ったなぁ

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        自己紹介 はじめてnote

          【イラストエッセイ】 蝶々結び

          これまで出会ってきた人 これから出会っていく人 その中で 大切にしたいと思う人とのご縁は こま結びで頑丈にするのではなく 緩い蝶々結びにしておくのがいい もし 何かの拍子で 自分の意図しない形で 縁が切れてしまった時に こま結びで頑丈にしていると 解くのに時間がかかり 強引に 時には刃物を使って 引き千切らなければならなくなる 蝶々結びにしておけば 時間をかけず どちらかの力加減で するりと自然に解くことができるから 悲しみや痛みも 最小限に抑えることができる 酷く傷

          【イラストエッセイ】 蝶々結び

          【イラストエッセイ】 私生活

          誰かの私生活や不祥事が 日々誰かのまな板の上で踊らされている 興味のないものもあれば 耳を疑うものもあって ある人にとっては その人の裏の顔を垣間見えたようで 好奇心を煽られたりするかもしれない でも もしそれが自分のことだったら 大切な誰かのことだったら それを許すことができるだろうか 私たちは他人の私生活を監視したり 誰かに話したりする権利は一つもない 誰にでも 知られたくない過去や秘密があって その中には一つや二つ 過ちが隠れていることもあるだろう 自分の過去

          【イラストエッセイ】 私生活

          【イラストエッセイ】 夜風

          夏の夜風は生温さを存分に残して 肌にじんわりとまとわりついてくる ちょっとしつこく感じるけれど 慣れてくるとそれが心地よく感じるんだ いっそうこのまま どこか遠く誰もいない世界へ 連れていってくれたらいいのにと 願ったりしては 目に涙を浮かべたりして 夜風に身を委ねてみるけれど 夜風は涙で濡れた顔を優しく乾かし 私の長い髪だけをそっと揺らして 「またね」と通り過ぎていった 私はまだここに居なきゃいけないようだ

          【イラストエッセイ】 夜風

          【イラストエッセイ】 愛おしい手

          愛おしいと分かったら 一番初めに触れたいと思うのは手なんだって 初めて街を歩いた時に繋いだ手 愛を確かめ合った夜に絡めた手 怖くて息を呑んだ時に握った手 悲喜を分け合った時に触れた手 どれも愛おしく尊い あなたの愛する人がこの世から旅立つ時 あなたの愛する人は 自分の手を重ねて神様の所へいく だからどうか それまでは 互いの手を離さず優しく重ね合って

          【イラストエッセイ】 愛おしい手

          【イラストエッセイ】 天秤

          人は多くの物を欲しがる生き物だ。 人より多くの物を持とうとすることで 寂しい心を満たし優越感に浸る。 上を見ればキリがないのに あれも、これも、と また埋められない心を満たそうとする。 優越感だけで物を抱えると 心は満たされることを忘れて ポケットにビスケットを入れたかのように ボロボロになっていく 隠しているはずのその優越も 簡単に見透かされる 大切なのは 自分の抱えられる器と抱えられる量が 釣り合っているかどうか 自分の心の質とその物の質が 釣り合っているかどうか

          【イラストエッセイ】 天秤

          【イラストエッセイ】 夏の星座

          紺色に染まった静かな夜空に 今日もまた赤色の一等星が輝いている 点と点を結ぶように 大きな星と小さな星が連なって 一つの星座が完成する 私たちの人生も 点と点が結ぶようにできていて 出会っていく人たちと連なって 一人の物語が完成する 星たちが無限に広がっているように 私たちの人生も無限に広がっている

          【イラストエッセイ】 夏の星座

          【イラストエッセイ】 選択

          人生に関わる大切なことや 誰かに想いを伝える時は 花びらがなくなるまで続ける花占いや 神さまの言うとおりなんかで 選択してはいけないよ それをしていい時は どちらに転んでもいい時だけ 選択は常に自分の心で決めること 誰かに何かを言われたとしても 他者に選択権を決して与えてはいけない そして 決めたのなら 誰のせいにもせず 真っ直ぐ突き進んでいこう

          【イラストエッセイ】 選択

          【イラストエッセイ】 暮らし

          SNSを開けば 自分とかけ離れた生活をしている誰かの人生が 眩しく飛び込んでくる ついつい その切り取られた一部分と比較してしまって 私は何でこんな暮らしをしているんだろう と虚しさを感じてしまう時がある。 今日のランチは高級イタリアンパスタ! 美しく加工された写真が目に入り 自分で頑張って作った ナポリタンパスタが情けなく見えて 悲しくなった。 でも暮らしは流動的だ。 いつ、どこで、何が起きるか分からない。  今日一日、無事に終えられたこと それだけで私たちは 立派な

          【イラストエッセイ】 暮らし

          【イラストエッセイ】 向日葵

          道路脇に向日葵が 色んな方向を向いて咲き誇っている。 でも、よく見ると萎れているものもいれば 下を向いているものもいる。 群れて向き合っているものもいれば 上に向かって勇敢に佇んでいるものもいて まるで色んな人間を映し出しているようだ。 私たちは常に 上を向き続けることは難しいけれど 自分が咲く時ぐらい 空に向かって笑みを浮かべていたい。 さあ 力無く下ばかり向いていないで 顔を上げてみよう。

          【イラストエッセイ】 向日葵

          【イラストエッセイ】 星屑と踊る

          私は星屑の舞う静かな夜が好きだ。 果てしなく続いていくこの夜空の中では 不自由なことから解放され 自由でいられる気がするから。 星屑たちは私に何も言わないし問いかけもしない。 ずっとそこで輝きだけを見せてくれている。 そっと手を伸ばし 静かな夜を案内してくれるかのように。 悩みや悲しみは一旦置いて 今宵はその手を掴んで星屑と踊ろう。

          【イラストエッセイ】 星屑と踊る