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「物忘れ」避けて通れぬ道だから、堂々と踏みしめてゆけ!

子どものころから忘れ物が多かった。が、中学生ぐらいになると心配性が全力疾走するようになってきて、何事も余裕を持っての行動が基本となっていった。大学受験なんかも、手続きの類は自分で行ったが当時はネットもなく願書は書店で手に入れるというものだった。

いつぐらいから手に入るか書店のおやじさんに確認して、ゲットする。みたいな用意周到ぶり(普通?)だった。

どうだい、今の自分は。今回のお話は「忘れ物じゃぁなくて、物忘れ」の方。ヤングな30代にとってはどうでもいいことかもしれないが、きっと君たちにも訪れる「物忘れ」だ。今のうちにそいつの正体をつかんでおいた方がよかろう。

50歳という人生の折り返し地点を越えたのか、まだ半分なのか(医療の進歩次第ね)わからないけれど、物忘れは深刻だ。

三歩どころか、立ち上がっただけで忘れるポンコツ脳

鳥は三歩、歩いたら忘れる、まだマシです。僕は「よし、この書類を取りに行こう」と書斎に行ったら、大抵忘れます。もう、メメント的な。メメントは10分は記憶を保てているが、僕は3秒ぐらいだ。

病気じゃぁなくて、何でもかんでも忘れ去るということじゃないの。ただ、記憶のカゴから零れ落ちるんだ。たぶん、あんまり重要じゃないからだと思う。重要なことは、「レンジでチンしたことを忘れる」ってやつだ。今日の昼ごはんは、冷凍うどんをチンして、そのまま冷水で締めてぶっかけにするんだー♪なんて考えていても、つべたいかける出汁・ごま・紫蘇がスタンバイしてるだけで、レンジの解凍されたうどんを忘れ去っている。

うどんは大好物です。嗜好品です。という話はこちらを。

そんなアホな話がありまっか?と言われそうだが、あるのが物忘れ。誰もが思い寄らないミラクルがそこにある。レンジは取り出さないとピーピーと鳴る。うるさいなーぁと思い、レンジを軽く開いて閉じる。このせっかくの冷凍うどん救出のサインを自らぶっ潰す。

これは「アメリカ映画で序盤で、ゾンビを適当に管理していたずらにピンチを引き起こす脇役」現象といっていいだろう。そしてソイツは常に死亡フラグが立っている。

つべたいかける出汁・ごま・紫蘇、でうどんがない。チンしたことも忘れている。まさかすぐ近くに解凍されたうどんがあることなど思いもよらずバイアスが働き、冷蔵庫にあった冷えたごはんに出汁・ごま・紫蘇をぶっかけて食べる。

で、流石に冷たいなぁとなり、お湯でもチンしよッとルンルンでレンジを開けると、出番待ちを逃した解凍うどんがそこにいる。生まれてきた理由を放棄させられたような、皿の上で袋がはじけ、ぐだっとし横たわっている。

「まだセーフでしょ。助ける!助かる!」といわんばかりのスピード感で、うどんを冷水で締める。そして、少し残った出汁かけご飯の上に置いて食べる。本来の形ではない。うどんは大らかだから、その辺は炭水化物同士、米とも仲良くやってくれる。だが、その世界観は一夫多妻感満載だ。甲斐性のない50歳男の胃袋は、デンプンたちのパーティーではじけそうになる。

物忘れの実害は大きい

うどんだからいいものの、これが冷凍パスタだったらどうしてんだ?解凍したことを忘れて、外食でもしてたらお前、夏場ならもうそれアウトだ。京都のフードロス王への道を歩んでしまう。

こと、仕事に関しては物忘れはしない方。手帳に全部書いてる。手帳がもう脳です。外部ハードディスクだ。だから余計な事をかくとダメ。noteのネタやら小説の設定やら思いついたこと、日記なんて書いたらダメです。僕の場合。未来に起こることを、確実な予知レベルで書いている。変更依頼があればすぐ書く。そうすると物忘れ実害はぐんと減る。

仕事みたいにプライベートが管理できるといいのにね?

うっせぇ、バーロぉ。そんなうまくいくわけじゃぁないんだよぉ。手元メモに「うどんチンした」。なんて書いてられっかよ。でも、書いたほうがいいのかもね。

スマホを駆使しても、ダメなものはダメで。乱雑なメモはスマホにしても、手帳にしてもダメ。なんのことか、過去の自分に相変わらずバカだなぁ~なんて、マウントしちゃう。

スマホなんかは、どこにそのメモを書いたのか、そもそもメモを書いたことすら忘れているからタチが悪い。そもそもスマホを取り出した時点で、何をしようとしていたのか忘れるという、シルバー川柳の勢いだ。

プライベートを管理なんてできないから、マルチタスクやめるってことが大切だ。「ついでに、〇〇しよ」これが一番危険。先日もお風呂掃除おわって、洗面所掃除している途中に、ついでにお風呂の排水溝にブクブクの泡のクリーナーかけとこう、とできる夫ぶりを発動しました。

で、そのブクブク泡クリーナって30分後に洗い流さなきゃなんだけど、忘れてたもんね。タイマーしておこうと、スマホのところに移動してSNS見たらもう忘れてた。で、夕方風呂入る前に、あぁあ泡流してない。となったのだ。

【物忘れ時代を生き抜く12個のコツ】

  1. 一度にたくさんのことをしない

  2. できるならメモ帳に、書き記す

  3. 火を使う用事は、その場から離れない

  4. 要所要所でSNSを見ない

  5. テレビをつけながら用事をしない

  6. スマホにメモをとらない(忘れるから)

  7. すぐやる

  8. 忘れてもクヨクヨしない

  9. 開き直らない

  10. 歩きながら考えない

オチも山場もありませんが、物忘れは避けて通れぬ道なので、堂々と踏みしめて通ってやろうじゃありませんか!ね、みなさん。

おわり

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