マガジンのカバー画像

【ほっこり読める小説】塩のサジ

26
オリジナルの小説を書こう!と長年の夢を形にしました。「塩かげんのサジかげん」と題し、省略して「塩のサジ」。10分程度で読めるショートショートをベースに書き連ねていきます。まずは、…
運営しているクリエイター

2024年2月の記事一覧

【短編小説】夢見る家族

 六月八日(木)、午前十時  田辺健一はスマホの着信音で目覚めた。会社からだった。そのま…

塩かげん
3か月前
21

短編小説おまとめ版ベスト3

塩かげんってのは、私の屋号でして。本業はコピーライター&プランナー&編集者&WEBディレク…

塩かげん
4か月前
15

【短編小説‐後編】おふくろの味を、もう一度

【前編はこちら】 ↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓  俺の生命線は基本的に給食だ。中学で給…

塩かげん
4か月前
54

【短編小説‐前編】おふくろの味を、もう一度

 雨がやんだ、すっごく天気がいい。あれ、雨って天気の一部なんじゃないの?雨じゃない時に【…

塩かげん
4か月前
32

【短編小説】私たちを地獄で裁くこと

 最終決戦だ、目の前には悪の帝王ゴルゴロスが。指先から波動、空から雷鳴が轟き、パーティー…

塩かげん
4か月前
14

【短編小説】負け犬のふたり

 ぼくには友達がいない。友達の定義は広くて、登下校の友達、チーム分けのときの友達、お弁当…

塩かげん
4か月前
128

【短編小説】喫煙所で、平和は遠いなとつぶやく

 有事の際は、迎撃ミサイルを陸上はもちろん海上、加えて空中からも発射する用意ができています。もちろん、核対策としても有効です。  街頭でもらったビラには、ふざけたことが書かれていた。 「ばかかっつーの。核が発射されたら、そりゃもう本気の殺し合いだろ。だったら、それ迎撃し損なったら終わりだぜ」  小早川はタバコに火をつけながら、ビラをくしゃくしゃと丸めて投げた。 「まぁ、万一さぁ、迎撃できたとして、反撃に核使ったらホントに終わりだよな」  本田は小早川のタバコから一本拝借し

【短編小説】悪魔的チャーハンを

 さっきの家は、あまり目ぼしいものはなかったな。大戸雄三は周囲を気にしながらも、堂々と歩…

塩かげん
4か月前
23