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「END展 死から問うあなたの人生の物語」に行ってきたよ

自分の結婚式直前に行きました。

幸せの絶頂のタイミングで死について考える人間なんだ私は。幸せすぎてとにかく死ぬのが怖い!これ以上なんもほしくないしなんも失いたくない!死が怖すぎて死について考えずにおれん!備えよ常に!

夕方の部で駆け込んできました。予約サイトがどの時間も○だったのですかすかかと思ったら結構人いてびっくり。
BEASTERSとか宝石の国とか大奥とか、推してる漫画もいっぱいあったけど、知らない漫画も知れてよかった。

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↑これとか数ページの短さだったけどすごく面白かったー。余韻のある漫画だった。2分弱で再生終わるから行く人みんな読んでほしい。Twitterならめっちゃバズってたと思う。

あと面白い企画だと思ったのが↓の2つ。豆が入った皿が横に置いてあって1人一粒ずつ取って投票する形式。

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とんとんかー。まあ入れた時の心理状態に寄りそうだからこんなもんな気はする。

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見ての通り植物票が圧倒してる(この時は)。次点でどれも食べられない。私は灰に入れました。好きな人なら灰で食べたいと思う。お前死んでも寺へはやらぬ 焼いて粉にして酒で飲む。嫌いな人や知らない人ならどれも嫌かな。
あと意外と熱が少なくてびっくり。私は灰じゃなきゃ熱だなと思ってた。説明文わかりにくかったからかな。最終日どうなってるか気になる。

漫画の展示の後に、暗転した空間にスマホが30台くらい並べられてる10分遺言というスペースがある。10分で遺言を書いてくださいっていうテーマで、各人が打った内容がそれぞれのスマホに表示されてる。文字を打っている画面が録画されていて、それを再生してるので、どこで書き淀んでるのかもわかって面白い。

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8〜9分あたりで、10分て意外と長いなあって書いてる人もいてたしかにな〜と思う。仮に私が、人生があと10分で、大事な人にメッセージを遺してって言われても、書ききれないのわかってるから、手持ち無沙汰になりそうだ。てことは、やっぱり普段からちゃんと伝えきっておかないとだめなんだな

そして全体的に既視感あるなと思ってたけど、花嫁の手紙にそっくりだと気づいた。あの時はごめんねとか、こうしてくれてうれしかったとか、愛してるよとか、最近読み漁ってる花嫁の手紙の参考例と一緒だ…花嫁の手紙と遺言のテンプレは同じっぽい。嫌味ではなくて、結局人が言いたいことって、その辺りなんだろうな(もちろん全然違うこと書いてる人もいましたが)

遺言スマホコーナーを抜けて、来場者の寄せ書きコーナーで最後。これが予想以上によかった…!

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「死ぬまでにやってみたいこと」と「死について印象的なエピソード」についてそれぞれメモに書いて貼ってくんだけど、読んでも読んでも全然飽きない。特に後者のテーマでは、いわゆる臨死体験をした方とか、家族が立て続けに亡くなった方とかの、軽々しく感想が言えないようなものから、学校で育ててた花が枯れた、みたいな初々しいものまで一緒くたに壁一面に貼られている。メモ一枚なので、描写にも限りがあり、詳細が省かれている分研ぎ澄まされているように感じる。

その中でも、1番印象に残ったやつがありまして。死はトップレベルのパーソナルな体験なのでメモの内容ここに載せるのはためらわれるんだけど、どうしてもここに書いておきたい…!撮影OKって言われてたからNGではないと思うし若っっっ干ぼかしますが怒られたら消します

それが、これ。

亡き妻によく起こされる もうじき一周忌

おじいちゃん…!😭😭😭

愛情も寂しさもそれまでの生活も全部詰まってるよ…この場でいきなり書いてこの言葉が出るのすごいよ…

とてもとても僭越ながら、私が孫ならその場で抱き締めちゃうと思う。妻の不在を埋められないことはわかっていても。

END展の最後に、夫婦のお手本見ることになるとは思わなかったな〜。来てよかった。

広くはない展示でしたが、結局2時間くらいいました。大満足。本も買おうかな。

6/8(水)最終日なのでお時間あればおすすめです。

【追記】

こっちが宣伝されてた本です。上述したTwitterでバズりそうな漫画も載ってます。金欠だし積読やばいことなっとるけどめちゃくちゃ欲しい。


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