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SBIサクっとシリーズ~米国債券~

2024年、新NISAが始まりました。
それに加え、物価の上昇や記録的な円安もあり、多くの方が投資に興味をもっているのではないでしょうか。
投資といえば株式ですね。投資にあまり詳しくない知人が「オルカンなんでしょ?」と言っているのをよく聞きます。
*オルカン:三菱UFJ-eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)

多くの人は株式(オルカン)だけでもいいとは思うのですが、株式の値動きが激しいと感じる方は債券を取り入れるのも、一つの手だと思います。
そこで、GDP世界一である米国の債券にサクっと投資できる「SBI・i シェアーズシリーズ」の債権について軽めに解説します。


債券とは

まずは債券とはなにか、から説明します。

債券とは、国や企業が資金を調達する際に発行するものです。あらかじめ満期日と利子の額が設定されています。
5年満期、年利5%、10万円の債権を購入した場合、毎年5千円をいただいて5年後に元本の10万円が返ってきます。定期預金と同じような感じですね。
債券の特徴として、発行している母体の信用度が低いほど、満期までの期間が長いほど、利回りは増加します。
お金にルーズな友人に、長期間お金を貸してしまうとそわそわしますよね。
例えば、米国よりトルコの債権の方が利回りは高いです。

利点

株式と比べ安定しています。
価格の変動が少なく(基本的に)元本保証でもあります。
個人向け日本国債は、日本が破綻しない限り(購入から一年経過後なら)いつ解約しても元本が戻ってきます。

欠点

安定しているということは、上昇する幅も少ないということになります。
そのため、株式ほど大きなリターンは得られません。
また、金利の変動にも影響されます。
金利が上がると債権の価格は下がり、金利が下がると債権の価格は上がります。
これから、米国の金利がもし下がるのなら、債券の価格は上がっていくことになります。

債権に投資する方法

  • 直接

  • 投資信託

  • ETF

以上の3つがあります。
直接はまず日本国債があげられます。
また、いつでもではありませんが社債(会社が発行する債券)を買うこともできます。

投資信託やETFはさまざまな債券(いろいろな国や会社)を詰め込んだ商品ですので、よりリスクを分散させることができます。
よって、多くの方が手軽に投資できる債券です。
ただし、投資信託もETFも価格(基準価額)の上下動があるので、これらは元本保証ではありません。

ここで登場するのがSBI・iシェアーズシリーズのサクっとシリーズです。

サクっとシリーズとは

SBIは日本の大手ネット証券会社のSBI証券です。
iシェアーズは世界最大規模の資産運用会社ブラックロック・グループが運用しているETFの名称です。
つまり、SBI証券からブラックロックのETFを通してサクっと簡便に安価に投資できる投資信託のシリーズです。

そのシリーズで、米国債券に関するものが昨年から販売されています。
以下の表に要点をまとめました。

2024年5月現在
利回り、経費率は概算です

利回りは利率のようなものです。
経費率は一年間保有しているときに払わなければいけない費用です。
米国総合債券を10万円分を一年間保有していると、3,600円ほどの分配金(利子のようなもの)を貰い、100円ほど払います。

それでは、それぞれもう少し細かくみていきましょう。

米国総合債券

債券に総合的に投資できる商品です。
AGGという大人気ETFに連動しています。
AGGは純資産額は約900億ドル、日本円だとなんと14兆円(1ドル=156円)です。
ちなみに先のオルカンは3.4兆円です。
保有銘柄は1万以上あるので、とても安定しています。

米国投資適格社債

社債に投資できる商品です。
社債とは会社が発行する債券のことをいいます。今まさにソフトバンクグループが社債を売り出そうとしていますね。
IGSBは比較的に安定している社債を対象にしていて、保有銘柄は3,000以上です。
銘柄もバンク・オブ・アメリカ、ボーイング、アムジェンといった大企業です。また保有割合はどれも1%以下です。

米国ハイイールド債券

利回りの高い債券に投資できる商品です。
イールド(Yield)は利回りの意味です。
債券の中でも利回りが高いもの、つまり、債務不履行(デフォルト)の確率が少し高いと評価されているものに投資します。
そのため他と比べても高い利回りとなっています。
しかし、分散はされているので、ちょっとくらい倒産してもあまり影響がでないように作られています。

米国短期国債

残存期間が3カ月以下の国債に投資できる商品です。
米国財務省証券が発行しているものなので、かなり安全です。
値動きがあんていしているのも特徴です。

まとめ

サクっと米国の債券に投資できる商品の紹介でした。
株式よりは安定していて、利回りもそれなりに良いのが債券の特徴です。
ただし、利回りが高いものほどお値段(基準価額)の上下動も大きくなります。もちろん、株式ほどではありませんが。

株式だけだとリスクが大きすぎると感じている方、銀行の利息に辟易している方、は投資を検討してみるのも手だと思います。

どの商品も日本円で購入できます。
また、NISA(成長投資枠)に対応しています。
ただ、SBI証券でしか取り扱っておりません。

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