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【TRPG】語れ、世界はこんなにも自由【オモテとウラのRPG ストリテラ】

 ストーリーテラー、つまりは語り部。名前を聞いた瞬間に「こういうTRPGなんだな」と即座に理解ができる「オモテとウラのPRG ストリテラ」。どらこにあんの新作TRPGである。本当にめちゃくちゃ最近。
 作者・瀧里フユさん著の「アンサング・デュエット」のルールブックがとても読みやすく、かつシステムもやさしく、簡単に言うとすごく好きなので、「ストリテラ」発売前の告知の時点でわたしの中の期待値はだいぶ高かった。

 わたしのオキニTRPGシステムの一つがフィアスコなのだが、告知でなんとなく見えていたストリテラの概要がかなりナラティブ系で、めちゃくちゃ好きになる可能性があるな……と思っており、ただまあ、どうなるかわからないのでステイステイ…と大人しく発売を待った。
 そんで実際発売されてみて、どうだ!

 めちゃくちゃ好きで〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜す。

 超、好きで〜〜〜〜〜〜〜〜す。
 すっげ〜〜〜〜〜〜〜〜システム化されているのに全然縛られている感じがしない。なんだこれ……すごいな……。

 わたしは演劇をかじっていたことがあり、この「ストリテラ」のシステムにはかなり親和性があった。このストリテラはプロが主催するインプロ(エチュード)にも通じるものがある。それがまずすごいと思った。わたしが見たインプロは、プロ同士での主催ではなく、参加者のほとんどはアマプロ、またはアマチュアの素人である。その時の「誰がやっても面白くなる」「ワクワクする」感覚、それとスムーズさを感じた。これ、本当にすごい。マジですごい。

 そんでガチでやばいのがほとんどのルールがHPで把握できてしまうというところである。TRPG初心者にも勧めやすい

 で、「ストリテラ」はルルブ内のシナリオが充実している。告知の時点で色々こういうのがあるよ!とトレーラーがいっぱい流れてきていた。その中で一番気になっていた「宵闇血風録」を、フォロワーを数人誘ってプレイしてみた。

 これがまあ、すげーーーーーーーーーーーーー面白かった。
 正直、ダイスを振らない、アドリブでどこまで盛り上がれるか不安ではあったのだが、しっかり盛り上がった。本当によかった。遊んでくれてありがとう。
 まあ同卓をしていただいたメンツが元々創作企画などの繋がりなので、そりゃあ語るのは得意だわ、と納得でした。すげ〜うまくて……濃かった……性癖が……。
 だからやるメンツが違えば、絶対に違う物語になるんだろうな、無限に違う話が出るのだろうな、というのが感じられてめちゃめちゃよかったです。
 なるほどこりゃー「ストリテラ」だなあ……。

 今回はオンラインセッションで、キャラのセリフはテキストで行うセッションだったので、非常にタイピングがものをいう卓であった。やってみての所感は、創作交流RTAというか、創作クラスタのハッカソンみたいだなあ、という感じだった。かなり楽しかった。準備も少なめでさっくりできるが、結構な満足感があった。場が温まる感じがするので、別のシステムで遊ぶ前の顔合わせとしてストリテラをするのもアリかもしれない。

 で、これはルルブにも書いてあるんだが、ストリテラを、というかTRPGをやる日の前日はマジでよく寝たほうがいい。TRPGは会話や相談ですすめるゲームであるため、即興的な対応を要求される場合がある。寝たほうがいい。ていうかこれは実生活にも言えることなので、本当に寝たほうがいいから世の中のTRPGプレイヤーはみんな一旦寝てくれ。

 わたしは「ない話」が本当に好きなので、全く用意されていない即興で話が生まれるナラティブ系のシステムがかなり肌に合うんだなあ…という気がした。いくらでも胡乱であれ。
 ただダイスを振りたいとか、ステータスをガチガチに固めたゲーム性を楽しみたい、という人にとっては少々物足りなく感じるかもしれない。でも、そういう人もやってみて損はないと思うし、コレクトもやってみると結構ゲーム性があるので、とにかく一度触れてみてほしい。きっと思った以上に語れてしまうと思うから。

 ストリテラ、おすすめです。わたしは好きすぎてシナリオをもう2本書きました。もっとやる!!いっぱいやる!!!!おすすめしたい!!!楽しい〜!!!!

以上。

ストリテラ


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