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しおの雑文庫

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つれづれよりもラフに、楽に。 雑な話をしていく。 iCaとかで適当にテーマ決めて書きます。
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#BL

ss 「星の男」

星の男

 それは美しい男だった。この世すべての星屑を集めて光っているような人間は、街の広告になっている。
 都会の人混みの中、笑みを浮かべてそれを眺める男がいた。
「どうだ、自分の顔が見下ろしている気分は」
 隣の男に語りかける。猫背になったその青年は、広告の美しい男と同じ顔をしていた。
「……でも、つくりものだ」
「ばか。いまはこれがおまえの顔だよ」
 美しい男の腿を蹴る。彼はよろめいて、う

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「あそこにベンツが停まっていますね」から始まるBL

あそベンBL

「失礼。煙草いいですか」
 顔色の悪い、よれたスーツを着た男から声をかけられた。ぼんやりと座っていた眼鏡の男は、少し慌ててあたりを見渡した。公園には子連れの親が数人いたが、距離は離れていた。
「ええ、どうぞ」
 身を縮めて、ベンチの隣を空ける。
 顔色の悪い男が首にかけているストラップが、同じ会社のものだった。
 見たことがない。階か部署か、異なるのだろう。
 男はどっかりと腰を

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