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高速ハイハイで向かう先は絵本棚!0歳ベビーのお気に入り絵本。

10ヶ月を迎えたベビーちゃんは、手先を器用に使っておもちゃで遊んだり、音楽に合わせてテンポをとったり、ほしいモノに向かって手を伸ばして意思表示をしたり。1日1日、できることが増えてゆくのを間近で見ていると感動します。

わたし自身が読書やアートが好きなので、ベビーちゃんにも本や絵を身近に感じてもらいたいなぁ〜との想いから、絵本は積極的にお迎えしています。うれしいことに、プレゼントや譲っていただくことも多く、自分たちで購入した絵本の方が少ない状況ながらも蔵書は50冊ほどに。

届いて間もないころの絵本棚。
今はもう少し本が凸凹しています。

ベビーちゃんも絵本が大好きで、ベビーサークルのドアを開けると「待ってました!」と言わんばかりに、高速ハイハイで絵本棚の方へ向かいます。そんな姿も、最高に可愛く、微笑ましいんですよね〜。

赤ちゃんも好みがあると思うので「この絵本はいい!」と断言することはできませんが、うちのベビーちゃんが特に喜んで読んでいる絵本をいくつかピックアップして紹介します。

☆ 0歳向けの絵本は多めですが、対象年齢にはこだわっていないので、1歳以上向けの絵本も含まれます。

ベビーちゃんのお気に入り

グズっているときもご機嫌なときも、とにかく表紙を見た瞬間から顔がパァァァっと明るくなる3冊。

■ やさいさん / tupera tupera

右ページの仕掛けをめくると、土の中から野菜さんが出てくる絵本。次々に「すっぽーん」と登場するやさいさんたちに大喜び。最近はベビーちゃん自ら仕掛けをめくるようになりました!友人からのプレゼントでしたが、わたしもプレゼントとして誰かにあげたいな〜と思う絵本です。

〈絵本さまさま episode〉
ごはんタイムにグズりはじめた時、食べてもらおうと粘ってもどうしてもダメなときに『やさいさん』を1仕掛け分読み、スプーンを差し出すと食べてくれます。これを繰り返し、なんとか完食…。ほんとに最終手段ですが、頼りにしている絵本です。

■ だるまさんシリーズ / かがくい ひろし

友だちから出産祝いにいただいて初めて知りましたが、人気のだるまさんシリーズ。まだ寝返りする前の時期に初めて一緒に読みましたが、初回から笑っていました。腹ばいになってからは、「だ る ま さ ん が」のページで左右にゆらゆら揺れて楽しむように…。友だちのベビーちゃんは「どてっ」や「ぷしゅー」のページで笑っていたので、うちのベビーちゃんの楽しみ方はやや独特かも?なんていう点も含めて、親子で気に入っている絵本です。

ちなみに、だるまさんシリーズを気に入っているベビーちゃんのために、義母が同じ作者さんの『おしくら・まんじゅう』を買ってきてくれました。中身を見ずに買ってきたとのことで、最後まで読んでみてシュールな展開に大人はビックリ!!でも、ことばのテンポやまんじゅうさんたちの豊かな表情に、ベビーちゃんの目も釘付けになっています。

■ おでかけ版ボードブック いないいないばああそび / きむら ゆういち

絵本を縦に開くと、顔を隠しているおててが「ばあ〜」とめくれて、顔が見える仕掛け。ベビーちゃんは何度見ても飽きないようで、低月齢のときはエンドレス「いないいないばあ」がよく展開されていました。今でも喜んで「いないいないばあ」を楽しんでいます。

〈絵本さまさま episode〉
おでかけ版ボードブックは、サイズもコンパクトなので外出先でも重宝しています。泣き出しそうになった瞬間に絵本をサッと出して、ごきげんキープ。

低月齢での反応が特に良かった絵本

『たまごのあかちゃん』と『くっついた』は友だちのお子さんから譲っていただきました。2冊とも、初回の読み聞かせのときから食いつきが良かったです。

■ たまごのあかちゃん / かんざわとしこ・やぎゅうげんいちろう

たまごがあって、ページをめくるとあかちゃんが出てくる… という、シンプルな展開なのですが、ベビーちゃんは大好きな絵本です。

■ くっついた / 三浦太郎

シンプルな展開と絵柄にほっこり。「くっついた」のタイミングでベビーちゃんにペタッとくっつくと喜びます。

■ Sassyのあかちゃんえほん もぐもぐ

知育玩具のSassyの絵本は、友だちがオススメしてくれたので、購入してみました!離乳食を始める前から食べものに興味を持ってもらえたらいいな〜と思い、『もぐもぐ』をチョイス。

人気の秘密は、赤ちゃんの脳・体・情緒の発達研究に裏付けされたこだわりのデザイン。
発達心理学の専門家も含まれる開発チームによって、赤ちゃんの五感を刺激し、心と脳の発達をうながすよう、ひとつひとつのデザインが作られています。

Sassyのえほん Webサイト(https://product.kadokawa.co.jp/sassy/)より

上記のような背景から、Sassyの絵本はハイコントラストな色や模様、左右対称の顔や形を中心に構成されています。たしかに、低月齢の頃から反応が良い絵本でした!ただ、わたしは絵柄がちょっと苦手で…1冊あればよいかな〜と、シリーズは増やさないつもりです。

食べることが楽しみになる絵本

■ おやさいめしあがれ / 視覚デザイン研究所・高原 美和

先輩ママの友だちからのプレゼントで、彩り豊かできれいな絵が魅力。それぞれの野菜が料理の姿でも登場するので、会話ができるようになたら一緒にページをめくりながら、「どんな風に食べたいか」話し合うのも良さそうです。

■ れいぞうこ / 新井 洋行

角が丸くなっているボードブックで、絵本の表紙がそのまま冷蔵庫の扉になっています。扉をあけると、冷蔵庫の中から「はーい」と食材さんたちが外に出て、朝ごはんの準備が進んでいきます。コンパクトなサイズ感も含めて、ほっこりする1冊です。

■ ぽんちんぱん / 柿木原 政広

こちらは譲っていただいた絵本なのですが、最初見たときは「ぽんちんぱんってなんだ?!」となりました。不思議とベビーちゃんは気に入っているようです。

仕掛けが楽しいボードブック

0歳だと目の前で見ていても、一瞬の隙にナチュラルに絵本をお口でパクっとするので、ボードブックだと安心です。そんなボードブックの中でも、工夫されている仕掛け絵本は大人のわたしでも見ていて面白いです。

■ はらぺこあおむし / エリック・カール

このページが特に可愛いです♪

有名な絵本なので、紹介するまでもないかもしれませんが…。大人になってあらためて読んでみても、仕掛け部分の穴の使い方が効果的だし、絵もとても素敵だな〜と思いました。0歳には文章が多すぎるようで、読み聞かせている途中でめくりたがります。自分でページをめくれるようになってからは、かれこれ20分ほどずっとページを行ったり来たりしていて、そんな集中モードのベビーちゃんも可愛いのでした。

■ どうぶついろいろかくれんぼ / いしかわ こうじ

一面色塗りのページに型抜きページを重ねると、かくれんぼしていた動物が出てきます。今の時点でも楽しそうに眺めたり、ページをめくったりしていますが、お喋りが始まったらもっと面白くなりそうな絵本です。

ママのお気に入り

なるべくストーリーも絵柄も種類を幅広く… と意識しつつも、読み聞かせをするママ好みの絵本があってもいいですよね!

■ 世界一美しいファーストブック ウィリアム・モリス (ABC / 123)

まだ絵本が数冊しかなかった最初の頃は、1日にその数冊を何十回とリピートしていたので「わたし自身も見ていて癒される絵本がほしい…!」となりました。そこで、本屋さんで見つけた時に迷わず購入したのがこの2冊。

ロンドンにあるVictoria & Albert Museum、通称V&Aの絵本です。イギリス留学時には何度も通った思い入れのある場所ということもあり、見つけたときはうれしかったです!
ウィリアムモリスのオリジナルデザインをベースにリズ・キャッチボールさんがイラストレーションを担当した絵本は、装丁も中面もとても美しいです。それぞれ「ABC」「123」と内容はいたってシンプルですが、日英両方での表記があるのも良いです。

■ うさこちゃんのさがしもの / ディック・ブルーナ

ディック・ブルーナさんは、ストーリーも絵の色合いも好みです。『うさこちゃんのさがしもの』は、対象年齢1歳〜のようですが、絵を追うだけでもベビーちゃんは楽しいようです。ストーリーがわかる年齢になってきたら、主人公の気持ちを理解したり、自分も似たようなことを経験したときに共感することが出てくるのだろうな… と。
わたしがミッフィー好きなので、ディック・ブルーナさんの絵本はこれから少しずつコレクションしたいシリーズです。

■ Peekaboo Moon / Camilla Reid

海外滞在する友だちからお土産でいただいた絵本です。登場するキャラクターたちが、"Peekaboo(いないいないばぁ)"と、しかけを動かすことで現れます。ページごとにしかけも変化するので、ベビーちゃんも毎回新鮮な反応を見せてくれます。

■ ゆびでさわって どこかな? えほん ぞうさん / サム・タプリン& エミリー・ダブ

本屋さんで見かけて、さわって楽しめる仕掛けと絵柄が好みだったので購入しました。帰って確認してみると、イギリスの絵本でした。穴から覗くのは、ぞうさん?!動物たちの絵がとても可愛い…!ページ上に溝もあって、触っても楽しめる絵本です。

■ おべんとうバス / 真珠まりこ

図書館で見かけて、そのゆる可愛い絵にひと目惚れした絵本。次々とおかずさんたちがバスに乗ってゆく様子が微笑ましいです(最後はタイトルの通りなのですが〜)。読みながら親も一緒に癒される1冊として、オススメです!

音が楽しい!おうたえほん&ピアノえほん

絵本というより、おもちゃに近いかもしれませんが… ベビーちゃんが毎日楽しそうに遊んでいる2冊です。

■ どうようおうたえほん ベスト10 / たまひよ

友だちからお祝いでいただきました。おうたボタンを押すと、歌が再生されます。歌詞が書いてあるボードブックの絵を眺めているだけでも、ベビーちゃんは楽しそうです。

■ すてきなピアノえほんDX / たまひよ

こちらは、『どうようおうたえほん ベスト10』で楽しそうに遊んでいるベビーちゃんを見て、ばぁばがプレゼントしてくれました。なんと、童謡だけではなくクラシックまで全33曲も収録されています!ドレミがわかるようになってきたら楽譜を見ながら弾けるので、遊びの幅も広がりそうです。
※楽譜は紙なので、取り扱いには注意が必要です

■ リズムにあわせて! たたこうたいこえほん / たまひよ

『リズムにあわせて!たたこう たいこえほん』は対象年齢2歳以上ですが、付属のばちを片付けてしまい、手で叩くスタイルで遊んでいます。よほど気に入っているのか、ベビーちゃんはテーブルやお菓子の空き缶でも手でトントンしています。

読み聞かせについての本を読んでみて

読み聞かせについて専門家の考え方も知りたかったので、本を読んでみることに。子育て関連の本は「頭のいい子に〜」「○○脳」というタイトルが多いのがやや気になっており、この本もタイトルを見て一瞬迷ったのですが…。著者が齋藤孝さんであること、また、内容紹介によれば早期教育系ではなさそうだったので『1日15分の読み聞かせが本当に頭のいい子を育てる』を読んでみました。

自分の足で立って、自分の頭で考え、自分の手で幸せを掴みにいくために。
教育を研究してきた者として、子どもたちがどうしたら、変化の時代を強く生き抜けるかについて考えてきました。
どんなに社会が変化し、価値観が変わろうとも、自分の力を発揮して生きていける、明るくたくましく、世を渡っていける子=本当に頭のいい子を、どう育てていけるか。
その鍵は、幼児期の7年間をどう過ごすかだと、私は考えています。
いろいろな早期教育が流行していますが、私は絵本の読み聞かせこそ、幼児教育の中心に据えるにふさわしいものと考えています。

マガジンハウスWEBサイト (https://magazineworld.jp/books/paper/3102/) より

個人的には共感できる考えが多く、読んでみてよかったです。

 大人は、つい、ものごとを効率で考えてしまいがちです。
(中略)
 たしかに、「ものごとをテキパキできる」ことは大切で、いずれ子どもが身につけなければいけない素養ではあります。
 でも、それは小学校に入ってから始めるくらいでちょうどいいのです。
 小学校までは、いかに心豊かに過ごせるか。そちらを優先した方がいいのです。

齋藤孝『1日15分の読み聞かせが本当に頭のいい子を育てる』(株式会社マガジンハウス、2020)
Kindle 版「はじめに」より

今の時点ではカッチリした教育方針は決めていませんが、幼少期から「お勉強!教育!」ってなるのは違うかな… とわたしも思います。そのため、第1章 の『絵本に勝る教材なし 「人としての基本」がすべてある』という考え方にはとても納得しました。

また、第2章『1日15分。100冊の絵本 読み聞かせ実践編』では冒頭で齋藤孝さんは次のように述べています。

 文字を覚えるのも、ひとりで読めるようになるのも、もう少し先のことで大丈夫です。何よりも大事なのは、「絵本を読んでもらうと楽しい」と子どもが思うこと。絵本通じて、親子で楽しい時間を共有することです。

齋藤孝
『1日15分の読み聞かせが本当に頭のいい子を育てる』(株式会社マガジンハウス、2020)Kindle 版 第2章①より

0歳のうちは、美しい絵や「音」としての言葉のリズムや響きを楽しむ。そして、言葉のキャッチボールができるようになってからは、声かけをしながら一緒に楽しく読むことができたらな〜と思います。

パルシステムで絵本がお得に手に入る!

余談ですが、パルシステムに加入すると10%オフで絵本が購入できます。本って基本的には割引がないので、これはうれしい特典です。パルシステムは離乳食関連の商品も使いやすいものが揃っていて、とてもお世話になっています。

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図書館の絵本コーナーでも、それぞれの年齢向けの絵本が数えきれないほどあり、ワクワクします!絵本好きから、ゆくゆくは読書好きになってくれたらいいな〜と願いつつ…。さまざまなタッチの絵やストーリー展開の絵本の世界を、これからも親子で一緒に楽しみたいです。

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