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フリーランスの処方箋

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ウェブ制作会社から独立して東京から宮城に移住して5年間暮らしてまた東京に戻ったフリーランスデザイナーの体験記。 【このマガジンから知れる事】 ○フリーランスやリモートワークでつら…
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記事一覧

【フリーランス】フリーランスの辞め方

フリーランスを辞めたいと思った時いつでも辞めればいいと思いながらも7年もフリーランスデザイナーをしていた理由は、5年も過ぎた頃からお客様との関係性も深く複雑になっていき、お世話になった人が網の目状に増えていき、「明日から会社員に戻るのでフリーランスやめまーす」とは言えなくなっていったから。 特に物欲もなく細々と生きていればいいやという気質もあって、売上が減った時も辞めずに続けてきた。 とはいえ、周りの人々も同じ様にいつまでも寄り集まっているわけではないし、特にコロナ禍の後に

【フリーランス】どうやって独立したの?とよく聞かれるので

独立願望があったの?答えはNO意外に思われる事が多いのですが私は元々、「いつか独り立ちしてバシバシやるぜ!」みたいな独立願望は無かったし「人間関係つらいし一人でやりたいぜ…」みたいな社会に適応できない辛さもなかった。 むしろ昔から文化祭実行委員とか生徒会とか部活とかめっちゃ力入れてて、チームで何かやる事が大好きな方なのだ。 なんで独立?じゃぁなんで会社をやめて独立したの? 答えは、それがその時の最適解だったから。 会社員だった頃、それはそれは忙しく寝る暇が無くて自分

【フリーランス】自営業者の盲点

前記事に書いた、苦難の渦中のお話。 これまで何年も、毎月の差はあれど平均的には同じ様に仕事をお受けする事ができ、同じ様にお金を遣わせていただくことができ、同じ様に新しい仕事にも挑戦させていただくことができた……のだが、 ある時突然、それが途絶えた。 何か問題を起こした心当たりはない。お客様もお付き合いは続いているし軽微なアフターフォローは続いているのだが、そう、売上になる仕事が無い。 はて。頼りにしていた会社の担当者に連絡をしてみる。つい先日に一緒に酒を飲んだ事だって

プランをたてるということ

最近、「ライフプランニング」という言葉を、一層よく見聞きするようになったなあと感じる。 その名の通り人生のプランを立てるということだと思うのだけど 「プランをたてる」お手伝いをしたり提唱したりする立場においても、じゃあこれからプランをたてようという立場においても、 気をつけなくちゃいけないなあと思う事がある。 それは、プランニングには「構築」だけではなく「破壊」もセットになっているということ。 デザイナーやアーティストはこの工程にかなり時間と回数を重ねているはずなの

【フリーランス】全力で人に頼って初めてガチの本気になれる

私は人に頼るのが不得意だ。 前記事でも書いたけど、不得意という自覚すらない。だって頼る時は頼っているつもりだし1人でやれる事は1人でやってるだけだもん。 でも人からは「もっと頼ればいいじゃん」と言われる事がよくある。それに対して私は「え?頼ったじゃん」か「え?どこが頼るポイントだったの?」となる。 そんな頼り下手(らしい)私がフリーランスを数年続けてきたある時、手も足も出ない問題にぶち当たった。急に仕事が数ヶ月途切れてしまったのだ。結局定期預金を崩す程の悪状況だった。

【フリーランス】独立と甘えん坊

感じた事を感じてるまま吐き出すのでとりとめの無い文章になるのだが、職業での「独立」について周囲のイメージと実際の感覚の相違について考える事がある。 私はデザイナーとして「独立」をして、社員などの雇用はせず個人事業主としてやっているわけだが、 仕事をする上でそういう立場の仲間が周りにたくさん居たりする。 脱サラしましたというとたまに、 「組織が嫌いなんでしょ?」「一人で悠々自適にやりたいから?」「縛られたくない?」「人がきらい?」 的なニュアンスの事を言われる事がある

【フリーランス】何かと比べてしまう時

自信を持てと何度言われても、自信を持つなんて難しい。 何かと周りを気にして生きてしまうし、成長するには比べるモノサシが必要な時もある。 でも、やっぱり過剰に周りと自分を比べて卑下するのは精神衛生上良くない。 だけどもだけども考えすぎてしまう時に試してみてみると良い事は。 過去の自分に浸ってみる これは学業や仕事の事だと逆に落ち込みそうであれば、趣味とかね。 私の場合は、写真編集ソフトのLightroomを開いて何年も前に撮った写真を眺めてみた。 初めて行った尾瀬沼で

【フリーランス】うまくいかなくて辛い時に

嫌なこと、苦しいこと、それはある。 外から見た自分とのギャップが大きく、親しい人にすら苦しさをわかってもらえない辛さもある。 でも、 微かに自信を持てる部分に大きい誇りをもって、人に伝える事をサボらず、夢やポリシーを持つことを恥じず自分の感性を信じて今与えられた環境、場所、アクシデント、楽しい場所、苦しい場所、ただそこに飛び込んで、正直に居てみる。 陰に目を向けず、陽の当たっている方を喜ぶようプロの意識をもって努力をする。 つらい時こそ、楽を求める方の道のりは遠すぎてどん

「移動」のススメ

移住した後に意識的にするようになったこと。 「移動」 通勤、通学、出張、旅行。車やバスや電車、徒歩。 私たちは日々なにかしら移動を繰り返している。 日々の移動になんの新鮮さもないかもしれないけど、少し遠くに行くとなるとその数時間のうちに変わる風景、気温、におい、人の歩くスピード感… 全く違う世界に行ってしまう。 全く違う世界に自分を移す事を繰り返すと、 振り子のようにして自分の中心点が見えてくるように思う。 あっち行ったりこっち行ったりして振り子が大きく動く感覚。 そ