プランをたてるということ


最近、「ライフプランニング」という言葉を、一層よく見聞きするようになったなあと感じる。

その名の通り人生のプランを立てるということだと思うのだけど

「プランをたてる」お手伝いをしたり提唱したりする立場においても、じゃあこれからプランをたてようという立場においても、

気をつけなくちゃいけないなあと思う事がある。


それは、プランニングには「構築」だけではなく「破壊」もセットになっているということ。


デザイナーやアーティストはこの工程にかなり時間と回数を重ねているはずなので、容赦無く「破壊」ができるのだけど(いや、正直覚悟や葛藤はあるのだけど)、鍛錬していなければ「破壊」の工程は非常に難しいのではなかろうか。

しかし、この一見もったいないように思われる「破壊」作業で構築の精度が上がるし、この工程を見逃すと、特に例に挙げた「ライフプラン」なんていう大事業においては、充実した人生や豊かな人生を思い描いていたはずなのに気づけばかけ離れているっていう事にもなりかねないだろうし、先に進めば進むほど「破壊」作業はより一層の覚悟がいるものとなってくる。

人生を豊かなものにしているな〜と感じさせる人は、この「破壊」工程のタイミングの見極め方や見切り方が上手い気がするのだ。

かっこいい生き方をしている人が、「刹那的」な一面を持っているのはそういう点かもしれない。

破壊は勿体ない事ではない。

地盤が強く豊かな内装をもったたてものを構築するための基礎工事の一貫。破壊は後進ではなく、前進の手法。

ちなみに「勿体ないけど・・おりゃあああ!」と一度破壊したものに、結果戻ってくる事もあるのだが、それも後進ではないという事も知らなくてはならない。

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