見出し画像

わたしと小鳥とすずと

いまも小学校では
金子みすゞの詩って習うのかな?

とかふとおもったので詩について書く

小3の担任の先生は詩や歌がだいすきな人だった

だから毎日、
日直が一篇の詩を後ろの黒板に書く
それを帰りの会の最後に
みんなで声を揃えて音読する

とゆうのがお決まりだった

みんなめんどくさくなって
極端に短い詩を選んで黒板に書いたりしてた

わたし、硬筆を習ってたこともあって
文字を書くのがすきで
黒板に書くのも好きだったから
一回めちゃくちゃ長いのを書いたら
必然的に音読時間も長くなるから
めちゃくちゃみんなにうっとおしがられたの
いまでもおぼえてるわ…笑

あとね
授業中に配布された詩が書かれた藁半紙を
配られたピンクのファイルに綴ってたっけ

頻繁に配布されるから
大量すぎてファイルはパンパンだった

きっと捨てちゃっていまはもうないけど
大人になってから残しておけばよかったって
おもったりもした
とっておきの詩集だったなぁって今更おもう

毎日、詩が身近にあった小学3年生

ある日、母と本屋さんに行ったとき
ふと詩集のコーナーをみてみた

授業で習った金子みすゞが目に留まった

このイラストに一目惚れした

母が言った
“買ってあげようか?”

そうして私のもとへやってきてくれた
初めて自分でほしいっておもって
買ってもらった記念すべき詩集

当時、一番好きだった詩は
いそがしい空

この詩と出会ってから
夜に空を見上げるようになった
月や雲の流れを追いかけるようになった

そんなきっかけをくれた大切な詩

この詩集を買ってもらったことを
母方のおばあちゃんが知ってた
わたしが自分で話したのか
母が話したのか、その辺は全く記憶にない

けどね、そのあと
ある日おばあちゃんが家に来てくれて

“◯◯ちゃん、金子みすゞ好きなんやろ?
これ、買ってきてあげたよ”

って小さな詩集をプレゼントしてくれた

小ささ伝わるかな…
後ろの白いのは文庫本だよ、
ほんとに手のひらサイズ

こんな風に小さな詩集が
三冊セットになってるの

いまでも可愛くてときめいちゃう

新しい詩集が手元にきてくれて
嬉しかったのはもちろんなんだけど、なにより
何もおねがいしてないのに
わたしのことを想って
おばあちゃんが買ってきてくれたことが
本当に嬉しかった

この詩集を目にするたびに
あの日のおばあちゃんを思い出す

この前はおじいちゃんについて書いたけど
おばあちゃんもほんとうにだいすき

詩ってなにが言いたいのか
大抵はよくわかんない
それは短歌もおなじ

でもなんとなくそのときの自分が
感じることがあればそれでいいし
なければないでいい

おなじものをよんでも
時が経てば感じることは変わってるし
変わってないこともきっとある
それでいい

参考書のように
しっかり理解するものじゃない、きっと
いや、そもそも理解なんてできない
それでいい

最近また新しい詩集を買ったよ
読むのが楽しみだな♩