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EP15:診療報酬点数内訳

さて、前回書きました8921430円という総医療費の内訳を明細書に記載されている診療報酬点を元に、計算してみたいと思います。

総医療費:3割負担や高額療養費制度を適用していない生の医療費
診療報酬点:各医療行為に付けられている点数。1点につき10円の計算
参考→→→【診療報酬点数について】

診療報酬点数×10=総医療費(通常医療費は3割負担なので、これの30%が窓口で払う金額になります。)

救急搬送からICU、心臓カテーテル検査や日々のリハビリテーション、そしてS-ICD植込み手術を行った約2ヶ月で私の総診療点数は892143点となりました。

これに×10で8921430円という事になります。


さてこの892143点。中々の高得点となっておりますが、一体どの検査・手術が高かったのか順を追って計算していきます。


まず初診料。深夜に運ばれているので深夜料金が加算されて768点。×10で7680円。3割負担で2304円

その後、経皮的心肺補助法を行ってもらい蘇生しました。いわゆる人工心肺という機械ですね。これが項目が細かく分かれているのですが、トータルで72927点でした。跳ね上がりますね×10で729270円3割負担でも約22万円になります。

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続いて低体温療法。こちらが12200点です。私の場合日を跨いだので2日分で24400点。

ICU(集中治療室)での入院は最初の7日間は1日7865点でした。1日78650円(3割負担で約24000円)と考えると、やっぱりICUは高いですね。8日以降は6286点となっていました。

一般病棟は個室が1日3052点。4人部屋が1日2367点となっています。3割負担だと1日7000円~8000円前後といったところですね。

心臓カテーテル法による諸検査。冠攣縮誘発薬物負荷試験(アセチルコリン負荷)5580点心筋採取6000点
その他諸検査合わせて23230点でした。232300円で3割負担で約7万円ですね。約3時間前後の検査だと考えると結構な高さです。

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リハビリテーションについては、下図のような点数になっています。ちょっと難解でよく分からないですが、とにかく脳血管疾患のリハビリは1日1000点前後となるみたいです。

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そしてメインとなるS-ICD植込み手術です。
こちらは全身麻酔を含めると413975点となっています。別格の点数ですね。×10で413万9750円となり、3割負担でも約125万円ほどかかります。
S-ICDの植え込み自体はそこまで難しくない外科手術だと言われていますが、何故ここまでの金額になるのか。それはS-ICD本体の値段が高いからだと思われます。
S-ICD本体の値段は200万~300万円という話です。点数にすると30万点なので、それ込みの41万3975点という高点数になっているんだと思います。

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まとめ

ICU入院1日7865点
一般病棟入院:
1日2367点

経皮的心肺補助法:72927点
低体温療法:
12200点

心臓カテーテル法による諸検査
冠攣縮誘発薬物負荷試験:5580点
心筋採取:6000点

リハビリテーション:種類にもよるが1日1000点前後

完全皮下植込み型除細動器(S-ICD)手術:413975点(全身麻酔含む)


このような点数内訳になりました。人工心肺やカテーテル検査、S-ICD植込み手術で約50万点。

それに入院やリハビリテーションなどの1日〇〇点といったものが加算されて、合計892143点といった点数になったわけですね。


これは私が病院からもらった診療明細書内に記載されている内訳になっております。病院や医師、病状によって検査内容、手術方法は変わると思いますので、その都度点数は変動すると思われます。
参考程度にご参照下さる様、お願い致します。


一旦これで、S-ICD植込み手術で体験した出来事でお伝えしたい事・参考にして欲しい事は書けたような気がします。

次の記事で全体の流れをまとめたいと思います。

その後は、動画を作ったりしてyoutube等で配信していけたらと考えています。もちろん私のS-ICDの経過等は何かあればその都度、ここに書いていきたいと思いますので、これからも宜しくお願い致します。


S-ICD植込み手術以外の事でも、診療点数が知りたい!という方は、こちらのサイトを参考にしてみて下さい。→→→【しろぼんねっと様HP】

診療報酬点数×10が医療費になり、3割負担はさらにその30%になるので各治療にいくらかかるか参考になるかも知れません。


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