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EP14:S-ICD手術と高額療養費制度

今回の入院や手術でかかった治療費をまとめました。
実経費・3割負担時・高額療養費制度適用時の3つに分けて書いていきます。

まず始めに参考として→→→【高額療養費制度について】(厚生労働省HP)

高額療養費制度について

医療費の家計負担が重くならないよう、医療機関や薬局の窓口で支払う医療費が1か月(歴月:1日から末日まで)で上限額を超えた場合、その超えた額を支給する「高額療養費制度」(こうがくりょうようひせいど)があります。上限額は、年齢や所得に応じて定められており、
いくつかの条件を満たすことにより、負担を更に軽減するしくみも設けられています。全ての方が安心して医療を受けられる社会を維持するために、高齢者と若者の間での世代間公平が図られるよう、負担能力に応じたご負担をいただく必要があります。

参照:リンク先(厚生労働省HP)

医療費が数十万・数百万を超えた場合、社会保険や国民保険等に加入していて3割負担だったとしても、高額となり家計負担が大きくなります。その際、申請する事で上限(所得等により変化)を超えた分を払い戻してくれるという有難い制度です。
事前に申請する事で最初から窓口で払う金額が、制度を適用した金額になってくれるので、高額医療費の一時立て替えも回避してくれます。

私が救急搬送されてICUにいる時に、病院の経理の方が妻にこの制度に申請するように話してくれたそうです。入院してから数日後だと思います。まだ私は目覚めていない頃の話らしいので。
恐らくその段階で治療費が高額になるだろうと判断して、妻に相談してくれたんだと思います。ありがたい限りですね。


診療報酬点
参考→→→【診療報酬点数について】

診療報酬点とは各医療行為につけられている点数です。
1点につき10円の計算になります。

私が病院からもらった領収書は高額療養費制度適用後の金額だったので実際いくらだったのか分からなかった為、頂いた診療明細書に書かれていた点数から逆算しました。
総点数に10円掛け算して、高額療養費制度の式に当てはめたら支払額と一致したので間違いないと思います。


総医療費

診療報酬点数:892143点
これを10倍して¥8921430円になります。892万1430円です。
凄い金額ですね。

3割負担

医療費は本来3割負担となっている為、上記の金額に30%を掛けたものになります。
¥8921430×30%=¥2676429です。267万6429円です。

3割負担といえど、一般家庭が負担するにはかなり大きな金額となってしまいます。新車が買えます。

高額療養費制度適用

参考サイト→→→【全国健康保険協会HP】

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私の場合は上の図の「③区分ウ」が当てはまります。
80100円+(総医療費-267000)×1%という式です。

ここからちょっとややこしいのですが、私は入院が約2ヶ月だった事(月を跨いだ)と、一度転院しているので支払いのタイミングが3回あったんです。
ですので上記の式に総医療費892万1430円を入れて計算するのではなく、何回かに分けて計算しなくてはなりません。

高額療養費制度は、月毎の上限を超えた分は払い戻しますよ~という制度だからです。


・3月分
搬送されICUや一般病棟での入院と心臓カテーテル検査等の診療点数です。
☆343556点
×10で¥3435560です。343万5560円です。
既に中々の金額ですね。3割負担でも100万円を超えています。この金額を上記の式に当てはめます。

 80100円+(3435560-267000)×1%
=80100+3168560×0.01
=80100+31685.6
≒111786となります。

①11万1786円


・4月分
4月1日~16日までの入院とリハビリテーション等の診療点数です。
☆77538点
×10で¥775380、77万5380円。3割負担で約26万円ですね。

 80100円+(775380-267000)×1%
=80100+508380×0.01
=80100+5083.8
≒85184となります。

②8万5184円


・転院・手術分
転院してからS-ICD手術、退院するまでの診療点数です。
☆471049点
×10で¥4710490、471万490円。3割負担で約150万円。
そのまま請求されたら眩暈するような金額です。S-ICD本体が数百万円するらしいので、保険適用・高額療養費制度適用が無かったら、普通に「入れない」という選択肢が出てくる値段ですね。

 80100円+(4710490-267000)×1%
=80100+4443490×0.01
=80100+44434.9
≒124535となります。

③12万4535円


この3回分になります。

 ①+②+③=11万1786円+8万5184円+12万4535円
=32万1505円

この32万1505円に保険適用外となる入院中の食事代や病衣代が加わります。
トータル約42万円位の支払いを行いました。


42万円でももちろん痛い出費にはなりますが、3割負担の267万や、ましてや900万円近い金額となるとポンと払える金額では無くなる為、本当に高額療養費制度に助けられた事になります。

高額療養費制度の申請は後からでも行えば払い戻しをしてくれますが、私のようなケースだと、事前に申請しないと一度267万円を払わなければならなくなると思われます。

今回は最初に搬送された病院の経理の方が、すぐに私の妻にこの「高額療養費制度」について教えて下さったので助かりました。

本当にありがとうございました。


まとめ

・心室細動を起こして救急搬送された場合(ICU・一般病棟での入院と心臓カテーテル検査含む):約350万円(3割負担で約100万円)

・S-ICD植え込み手術:約450万円(3割負担で約140万円)

合わせて800万円(3割負担で約240万円)。
この240万円高額療養費制度申請で約25万円前後になるので、非常に有難い制度です。

私自身、今回このような事態に陥らなければこういった制度がある事すら知らなかったです。
実際に私の支払った金額と本来の医療費を具体例としてまとめましたので、参考になれば幸いです。

上記の金額は、あくまで私の場合の治療費額になります。ご参考程度で宜しくお願い致します。


次回は合計892143点にも及ぶ診療点数の内訳を書いてみます。
この治療・手術が〇〇点でしたー的な。点数×10が金額になるので、是非参考にして頂ければ。

今回も長々ダラダラした文章をお読みくださり有難うございました!


☆★本日の参照リンク★☆
・厚生労働省HP
・全国健康保険協会HP


続き→→→【EP15:診療報酬点内訳

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