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リーダーは『一貫性』がない方がいい


『リーダーは一貫性がない方がいい』


第98回箱根大学駅伝で
青学大が圧倒的な強さで優勝しました。
昨年の総合4位からの王座奪還です。
原晋監督の口癖は


『今日の常識は明日の非常識。
  改革なくして発展はない』




また、メディアにもあえて、
積極的に出て、情報発信、
言葉の大切を伝えています。
抜群の実績をあげ続ける人たちって、
良い意味で『一貫性』がなく
『疑い深い』人のように思います。

実際、原監督は優勝したあとも、
常に、やっていることを疑い、
成功体験にとらわれず、
技術的な指導のアップデートを
続けていると語っています。

『一貫性がない』

言っていることが矛盾していると
リーダーがたたかれる場面が
多々ありますが、
そもそも、人に一貫性を求めること自体、
不可能な話で、人間である以上、
言動に矛盾があるのは当たり前。
過去の発言や振る舞いを
覆してもある意味しょうがないこと。

というより、これからの時代
絶対的に必要なことです。

野球の
『ワールド・ベースボール・クラシック』で
侍ジャパンがずっと有利に試合を進めて
いたのにも関わらず、8回にピッチャーを
変えて逆転負けをした試合がありました。

試合後の監督のインタビューで
負けた理由が分かりました。

『8回に変えると決めていました』

かりに変えると決めていたとしても、
試合の流れに応じて、
臨機応変に戦術を変えるべきだったん
じゃないかと思います。

リーダーには『一貫性』も
当然、必要な資質だと思いますが、
特にこれからは『柔軟性』も
必要なんだと思います。

『一度、口にしたことは絶対にやる』

そう言っている
リーダーを見ると心配になります。

一度、決めたことでも、
変えるべきだと判断した時に、
覆す勇気のある人こそが
本当のリーダー
なんじゃないですかね。

今や常識がものすごい
スピードで変わってますからね。

人がついていくリーダーの
特徴について、
原監督のインタビューの中に
ヒントを見ました。

『選考理由やトレーニングの
  意図は全て説明している』

『ちゃんと説明する』って
やっぱり大事です。


昔の常識をずっと引きずって
しまう最大理由は
ずっと当たり前だと思い、
疑わずに続けてきた
思考や行動の『一貫性』と
『過去の成功体験』
なんじゃないかと思います。



これまで、一貫性がないと
批判的に揶揄されてきたような生き方、
リーダーこそがリスクをむしろ、
柔軟にチャンスに
変えていけるんだと思います。

原監督のインタビューから
いろんなことを
感じ取ることができました。

『一貫性がない』は
『柔軟性がある』と言えますし、
『疑い深い』は
『探究心が高い』とも言えます。



『一貫性がない』と
思われているリーダーも
心の奥底には
絶対にゆずれない
『一貫性』を持っている
ものなんだと思います。


その一貫性を保つために、
一貫性を崩す必要がある。
それを実行することができるのは
『一貫性』に対する想いの強さ
こそが成せること。




変えずにいるべきところと
変えるべきところを
深く理解している人
なんだと思います。
やっぱりすごい人です。

成熟社会を生き抜くには
『上手に疑う技術』が必要だと
ある本に書いてありました。

求められるリーダー像の
変化に伴って、
それをちゃんと理解できるよう、
ぼくら大衆の思考も
アップデートして、
レベルアップしていくことが
必要不可欠なんだと思います。

そのリーダーに
『一貫性』があるのかないのか、
見る人のレベルによっても
見え方が全然違ってきますからね

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