どんなに落ち込んでもいい、何度、自信を失くしてもいい。回復力さえあれば、すぐにまた、前に進んでいける
今、もっとも必要なのは、
『柔軟な心』
なんだと思っています。
今後、世の中がどう
変わっていくのか分からない、
何が起こってもおかしくない、
今のような激動の時代は
早めに『柔軟な心』を
準備をしておいた方がいい。
そう思っています。
多くの人は将来のお金の心配は
ものすごくするけど、
自分の心を守るための
準備はほとんどの人がやらない。
自分の身に起こる事は変えられない。
ただ、その解釈は
本人次第でいくらでも
変えることが出来る。
ソフトボール日本代表
上野由岐子さん
20年4月27日。試合で
打球が顎を直撃して、
救急搬送され、そのまま入院。
選手生命を脅かすような大けが。
ただ、上野さんは病室で
口も満足に開けられない状態の中、
こう思ったそうです。
『いつまでダラダラ やっているんだ
そろそろ、本気出せよ
そう神様に怒られていると思った』
そこから、打球が直撃した映像を、
何度も何度も見返したそうです。
普通、自分が怪我をした
映像を見ようとは思わないですよね?
僕なら怖くて見れないと思います。
恐怖心よりも、
向上心がはるかに上回ると
そのような行動に出るんですね。
僕ら凡人にはなかなか、
理解できません。
上野さんは映像を見ながら、
なぜ打球に反応できなかったかを
分析し続けた。
すると、自分の怪我は事故でなくて、
体のバランスの悪さが
原因だった事に気づいたそうです。
自分の中でやるべき事が
明確になると、リハビリ、
体のバランスを整える
トレーニングを徹底。
見事、選手として
カムバックを果たします。
しかも、復帰試合で
ノーヒットノーランを達成。
その試合で顎に受けた打球と
似たような安打性の打球に
素早く反応して併殺打に
打ちとっています。
自分の体のバランスを整える
トレーニングを必死にやってきたことが
自らのピンチを救うことになります。
どんな人間でも落ち込む事は
必ずあると思います。
自信を失くしたり、
絶望することもある。
実際、上野選手も
怪我をした直後は
絶望していたと語っています。
本当に必要なのは、
落ち込まないようにすること、
自信を失くさないように
することではないと思います。
どんなに避けようとしても、
人間である以上、
そういった状況になって
しまうことは必ずある。
僕が本当に大事だと思っていること、
身につけておいた方がいいと
思っているのは
『心の回復力』なんです。
どんなに落ち込んでもいい、
何度、自信を失くしたっていい。
ただ、回復力さえあれば、
すぐにまた、前に進んでいける。
体にウィルスが入ってきて、
体調を崩したとしても、
免疫力が高ければ、
すぐに体調を取り戻すことが出来る。
感染症が広がったのを機に
みんなが免疫力について、
関心を持って、意識するようになりました。
同じように心の免疫力も
今のうちに高めておいた方が
いいと思っています。
心の免疫力も感染症です。
心の免疫力の高い人の
近くにいると、勝手に感染して、
免疫力がどんどん、高まっていきます。
それが一番、早くて
効果的で手っ取り早い方法です。
そんな人たちと一緒にいると、
自分が悩んでいるのが
バカバカしくなっていきます。
自然に柔軟な心、回復力の高い心へと
変わっていきます。
そんな場所がないなら、つくってしまえ。
そういう発想からコミュニティを
自分でつくるようになったんです。
僕が意識しているのは、
そんな人たちといかに
濃厚接触者になれるかなんですよ。
そんな感染症拡大なら
『あいつがウイルスの発生源だ』
そう言われたいものです。