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無駄な時間からしか生まれないものがある

『ダラダラしている時間が勿体ない』
とにかく、無駄な時間を嫌う。

余計なストレスが
たまりやすい人の特徴
なんだそうです。

なにを隠そう、それは
以前の僕のことです。

以前の僕はとにかく
無駄が嫌でした。

計画とスケジュールは綿密に
無駄な時間は一切、使いたくない。
そんな人間でした。

ただ、途中で気づいたんです。

『無駄な時間からしか
生まれないものがある』

僕ら現代人は、
知らず知らずのうちに
時間を大切にしよう
という気持ちが強くなり過ぎて
見失ってしまっているものがある。

余計なストレスをなくす
ために必要なのは、
『何もしない時間』
の優先順位を上げること
なんだそうです。

真面目な人ほど、
『何もしない時間=無駄な時間』
そう思ってしまいがち。
ダラダラ過ごすことに
罪悪感を感じてしまう。

何かしていないと
落ち着かない。

人生の本当の醍醐味は
『無駄なこと』
『無駄な時間』
『意味のないこと』
を楽しむことに
あるような気がします。

ゆっくりご飯を
食べている場合ではない。
のんびり散歩なんか
している暇はない。
ゆっくり寝ている場合じゃない。
のんびり、ダラダラしていると
世の中について
いけなくなってしまう。

一体、何に怯えていて、
何を得ようとしていて、
一体、誰に負けていて、
一体、誰に勝とうとしているのか、
どこに向かっているのかも
全然、分からない。

そうなってしまうと、
『心ここにあらず』で
生き急いでいる状態なので、
幸せを感じる暇さえない。

そんな時、自分にこう
問いかけてみたんです。

『お前はなんで、
そんなに焦っているんだ』

戦う理由も分からないまま、
得体の知れない
何かと戦っていました(笑)

精神科医の主な仕事は
『完璧主義から脱却させること』
なんだそうです。

以前の僕は超がつくほどの
完璧主義でした。

待ち合わせの時間に
相手が1分でも遅れて
来ようもんなら
ブチ切れていました。
だから、僕と待ち合わせを
する人はみんな、
ビクビクしていたと思います。

1年間のスケジュールは
前年の12月の時点で
分刻みで決まっていました。

でも、だからこそ、
何の融通もきかないので、
突然、入ってくる
チャンスをたくさん、
失ってもきました。

幸せをじっくりと
感じる時間も余裕もない。

無駄な時間を
心から楽しめるマインドは
生きる強さなんだと思います。
一日のうちに10分でも、
2、3分でもいいと思うんですよ。
そんな時間は本当、大事です。

『役に立つ時間』
『評価される時間』
『お金になる時間』
『何かを生み出す時間』

それ以外は全部、
『無駄な時間』
そう思っていました。

ただ、世の中には、
無駄な時間からしか
生まれないものが
確実に存在します。

僕は毎朝、
小学生の子ども達を
歩いて学校まで
送り届けています。

一緒に歩きながら、
学校であったこと、
好きな教科のこと、
給食で一番、好きなメニュー
などの話をしています。

歩いて行くことで、
時間がゆっくり流れて、
心に余裕が生まれます。

道端に咲いている花や
いつも同じような場所にいる
猫に話かけてみたり、
虫を見つけたりする。

それらは歩いて
行くからこそ体感できるもの。
そこから生きていく上で
必要不可欠な感性とか
感受性などをしっかりと
磨いて欲しい。

今の僕にとって、
朝、子ども達を
歩いて学校に送り届ける時間が
何よりも大切な時間なんです。

そこからしか
生まれないものが
確実に存在する。

目的地は早く辿り
着けばいいということ
ばかりではない。


目標を早く達成するのも
いいけれど、
そこにいくまでの
プロセスを楽しめる
マインドも合わせて持っていたい。

人生の醍醐味は
無駄な時間や無駄なこと、
意味のないことを
心から楽しむところにある。

そう思っています。

それが本当の生きるチカラ、
生きる強さのように思います。

無駄なことって、
本当は無駄じゃない。

そう思いませんか?

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