『ソーシャルディスタンス)』をとって『マインドディスタンス(心の距離)』は縮めていく
ビジネスプロデューサーの
新里(しんざと)です。
先日、いろいろとお世話に
なっている方と
打ち合わせをしたあと、
食事でもしましょう。という事で
近くの『鈴々』という居酒屋にいきました。
『りんりん』と読みます。
年配のご夫婦、二人で切り盛り
しているお店です。
【いわゆる大衆居酒屋】
その居酒屋は
沖縄市のアーケード街の一角にあり、
外にもいくつかの席がある。
安い料金で美味しい料理を
楽しめる。いわゆる大衆居酒屋。
この辺りは20数年前まではとても
賑わっていて、買い物客が
連日、訪れていた。
週末には通行人と肩が
ぶつかってしまいそうなくらい
とにかく、人がいた。
今はだいぶ、お店も減ってしまったが
ここ数年、「せんべろ」がある店や
焼き鳥屋などが多く出店しており、
昼間よりも17時を過ぎたあたりから
活気が出てくるようになった。
古い街並みで
アメリカっぽいというか
ディープなところだと
言われている。
地元客がほとんどで、
観光客はほとんどいない。
それが逆に観光に来た人には
新鮮で楽しいらしい。
『地元色』が味わえる。
地域性でとても、
人懐っこい人が多く、
一度、話すと一気に
距離を縮めてくるので
苦手な人は苦手かもしれない。
それが心地良い人には
一度、来るとは
まってしまうかもしれない。
【人間が求めている事を
料理と共に提供している】
『鈴々』で2時間ほど飲んで。
そろそろ、帰りましょうか?
という事で支払いをすませて、
お店を出て行こうとすると
店の前あたりで
おかみさんに呼び止められた。
急いで、向かってきた
おかみさんは
丁寧に何度もお礼を言っていた。
そこから
自分が店を出した経緯、
家族の事などを話してくれた。
そんな中、
店の看板を指さして、
『看板の絵は娘が
まだ、小さい時に書いてくれた
ものなんです。
それが本当に嬉しくて、
とても気に入っているので
それをそのまま、看板にしているんですよ。
娘の名前は「鈴子」って言うんです。
だから、店の名前は「鈴々」なんです』
とても楽しそうに話していた。
ソーシャルディスタンス、
効率化、オンライン化、ネット販売などが
加速的に進む中、
店前でのおかみさんとの
やりとりはとても、懐かしく、
温かい気持ちになりました。
会計時はお互いがハッピーになる瞬間でもある。
お互いが求める事が達成された時。
店の前でのわずか数分の
会話は商売的に言えば、
1円の利益も生みません。
でも、大切な何かを生み出します。
僕はこれから、何度も来店する
でしょうし、間違いなく口コミも
どんどんやります。
そう考えると、
一見、なんでない会話が
大きなチャンスになる。
自動券売機やオンライン決済、
レジでも支払いを手早くすませて終了。
時間や労力、経費などの
節約、削減が出来るようになった。
それはそれで、素晴らしい事。
ただ、そこから人間的なつながりに
発展する事はまずない。
会計時にある大きなチャンスを
逃しているのかもしれない。
もちろん、人経費の高騰、
人手不足など様々な問題があると
思います。
現場の状況も分からずに
勝手な事を言っていると
怒られそうですが、
ただ、そういうのを抜きにして
シンプルに、お金を払う
一人のお客さんの立場で
書かせて頂いています。
僕が小さい頃、近所の商店などは
支払いした後、かなり
長い時間、話してたような気がする。
そこから、つながりが出来たり、
情報を得ていた。
そんな店が減ってきたので
『鈴々』のような店は
なおさら、際立って見える。
『鈴々』のおかみさんは
マーケティングを勉強しているとは
とても思えない。
でも、おかみさんから、
一番大事な事を教わったような気がする。
今までは
なぜ、『鈴々』がいつも、
満席なのかが分からなかった。
あの日以来、今、一番、人間が求めている事を
料理と共に提供している事を知った。
自粛モードが高まる今の時代、
当然、ソーシャルディスタンス
(物理的な距離)は
意識するべきだと思います。
ただ、マインドディスタンス(心の距離)は
離れていかないようにする事が
今後、より大切になるかもしれませんね。
最後までお読みになって頂き、
誠にありがとうございます。
サポートして頂くと飛び上がって喜びます。 さらにお役に立てるような記事を書くための 活動費として活用させて頂きます。