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ひと手間加えたご当地マグネット

「ひと手間加えた」「工夫を凝らしてある」「手が込んだ」というのは、あくまで制作者目線の表現ですが、ともあれ、「造型→着色→裏に磁石を付ける」という基本工程に加えてもう1つ工程があり、マグネットの本体材質に、さらに別の材質の部品が付いているようなご当地マグネットたちの紹介です。

鈴緒付き鳥居マグネット

のっけからイレギュラーですが、実は箱根桃源台にあったガチャガチャの、完全組み立て式のマグネットです。プラスチック製の鳥居本体に、鈴と鈴緒(すずお;鈴をガラガラ鳴らすための綱)がぶら下がっています。鈴緒は紅白の糸を編んであって、ガチャの割にはなかなかゴージャスです。
本来、神社の鳥居に直接鈴が付いていることはありませんが、雰囲気です。

次も神社です。

鈴緒付き神社マグネット

こちらはどこか特定の神社ではなさそうですが、ちゃんと本殿前に紅白の鈴緒がぶら下がっています。括り付ける手間を掛けています。ただこれも突っ込ませていただけば、横に張った綱に鐘が付いているところ。神社で鳴らすのは、鐘ではなく鈴。綱に、鐘と似た形の房が付いている場合があるので、房と鐘を混同してしまったかと。

続いて鳩時計。

錘付き鳩時計マグネット

ドイツ、フランクフルトの鳩時計マグネットですが、2つの錘(おもり)が金属チェーンでぶら下がっています。ドイツトウヒという高木マツの松ぼっくりを模したもの。
実物の鳩時計は、錘を上まで巻き上げておき、自重で錘がじわじわ下がる過程で動力が生まれています。ひとつが時計の針を進める用、もうひとつが時報の鳩(カッコー)を鳴かせる用で、3個付いている場合の3個目はオルゴール用です。

次からもぶら下げ系。

しろまるひめ付き姫路城マグネット

姫路市のイメージキャラクター「しろまるひめ」がぶら下げられた姫路城マグネットです。しろまるひめも頭に姫路城を乗せているので、ダブル姫路城。なお、しろまるひめだけ(シングル姫路城)のポリレジンマグネットも探したのですが、残念ながら販売されていないようでした。

イノシシ付きうろこの家マグネット

神戸北野異人館の中では最も最初に公開されたうろこの家(旧ハリヤー邸)に、イノシシのキャラクターがぶら下がっているマグネットです。ちなみに神戸大学公式マスコットで「神大うりぼー」というのが居ますが、これは姿が違うので無名イノシシです。なおイノシシは六甲山動物園に居たりするそうですが、こんなに長い牙が生えているのは野生のオス。

雷門提灯マグネット

当然あるだろうな、という浅草雷門に提灯がぶら下がったマグネットです。提灯がデカ過ぎて地面を引きずるレベルですが、実物は人が下をくぐることができます。

次の2つは、ぶら下げ系ではなくぶら下げられ系マグネット。

ぶら下げ紐付きマグネット①
ぶら下げ紐付きマグネット②

下に何かぶら下げるのではなく、マグネットの方をぶら下げるための紐付きです。せっかく磁石の力で金属面に貼り付けて飾れるのに、わざわざどこかにぶら下げて飾れるようにした紐なのか、もしくは、周囲がリースになっているのでリースを模した一貫の単なる飾り紐なのか、別にどちらでもいいですが不明です。

次のマグネットも変化球。

フック付きマグネット

ジンギスカン鍋ミニチュアのマグネットで、北海道の文字が鍋の側面に刻まれています。そして下に金属フック。自重もまあまああり、あまり重い物を掛けるのに耐えられる磁力ではありませんが、たとえば輪ゴム程度の物を掛けるなら便利そうです。

次は、以前の記事で紹介したこともあるマグネット。

こちら。

紙袋入りパンのマグネット

サンフランシスコの有名なパン屋、ボウディンベーカリーのマグネット。中の構造がどうなっているのか、多分想像通りなのですが、袋を破かないと確認できませんので確認していません。

次のは色違いで3つありますが1つだけ。

紙カバー付き瓶プリンマグネット

牛乳瓶のような容器に入った熱海プリンを模しているマグネット。紙のカバーを被せて頭部をくくってあります。
下が、プリン実物(+カラメルシロップ)と並べた写真。もちろん右がマグネットで、裏は平面です。

熱海プリンと熱海プリンマグネット

ちなみに熱海プリンの価格は450円。熱海プリンマグネットの価格も450円で、実物と同じでした。人気プリンのお店なので30分近く並んだのですが、並んでマグネットだけ購入する変な客だと思われないよう、併せてプリンも買った思い出。

次の2つは実用機能付きマグネット。

温度計付きマグネット①
温度計付きマグネット②

富士山とビッグベン、2つとも小さい温度計が付けてあって一見便利そうなのですが、25℃くらいの室内でかたや30℃、かたや18℃を示していて両方ポンコツでした。

最後のマグネット。

相撲マグネット

日本文化の相撲を表現したマグネットです。これだと一体どこが「ひと手間」加わっているのか分かりませんが、

横からの写真。

バネ付き相撲マグネット横から

組み合う力士2人、行司がバネ付きで埋め込まれています。冷蔵庫に貼り付けた場合はドア開閉の都度、力士と行司がビヨヨヨーンと振動します。自分が現在飾っている場所は冷蔵庫ではないですが。

なおこのマグネット、バネ付きではないバージョンを後日発見し、思わず買ってしまいました。

バネ無し相撲マグネット横から

一体、どちらが初期バージョンなのだろう。どういう経緯でバネ付き→バネ無し(orバネ無し→バネ付き)に仕様変更したのだろう。
気になります。

以上、制作にひと手間加えたご当地マグネットでした。