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地図&国旗マグネット全部出し

子供のころ、親に連れられて旅行等に行った際、買い集めていたのが金属製の都道府県地図型キーホルダーでした。雑貨土産と言えば、ペナントや提灯や絵葉書とともにキーホルダー全盛の時代でしたが、その中でも比較的地味で、土産物としてはマイナーだったかもしれません。20都道府県くらいは集まっていたかも。
(実際に全部集め切ったという方の話が下の引用記事)

どこへいってしまったか、いつの間にかなくなってしまいました。実家からも土産物屋からも。ともあれ、あれが自分の「観光地土産物収集癖」のルーツだったと思います。

「というわけで、」というわけではありませんが、以下は地図や国旗をモチーフにしたマグネットをご紹介。まずは日本から。
わざわざマップをリンクすることもないかもしれませんが、一応。


日本地図&日本国旗入りマグネット

このマグネットは、日本地図と日本国旗の両方が描かれています。日本人でこのマグネットを買う人は、珍しいかもしれません。

日本地図&日本国旗入りマグネット

「東京」「TOKYO JAPAN」の文字があり、東京スカイツリーと東京タワーと浅草雷門が描かれてはいますが、こちらも日本地図と日本国旗(日の丸)。日本地図の中に刻まれた都市名が、SAPPORO、TOKYO、KYOTO、に加えてなぜかOSAKO。大迫??
そしてなぜかNAGASAKI。NAGOYAやFUKUOKAにお住まいの方がモヤモヤしませんでしょうか。

日本地図&日本国旗入りマグネット

日本地図と日本国旗が描かれたマグネットです。「忍」がでか過ぎて気圧されます。外国人観光客向けてしょうが、そもそも忍が何を意味するのか分かって買うのでしょうか。忍の一字。

日本地図入りマグネット

柴犬の「柴田さん」というキャラクターのようですが、公式グッズかどうかは分かりません。羽田空港で入手しましたが、バックの日本地図は北方領土が描かれていて、日本固有の領土であることを世界に向けてさりげなく主張しています。

次は北海道。

北海道型マグネット

形がそもそも北海道のマグネットです。丸みを帯びています。クリオネはすぐ分かると思いますが、カニを発見できますでしょうか。

北海道地図マグネット

衛星写真のような北海道地図マグネットです。東の海には国後島はありますが択捉島は見切れています。そして歯舞諸島は位置と大きさがいい加減。北西側の海は、礼文島、利尻島はまあよいとしても天売島と焼尻島が適当。西にある奥尻島もなんだか曲がっている。陸地も、大雪山を縦貫しているルートは不可解です。
自分、細かいところ文句言いすぎです。

次は伊豆半島です。

伊豆半島地図マグネット

漫画的なラバーマグネットで、イラストには、文字で示された観光資源に加え、さりげなくサボテン公園のサボテンやワサビ畑のワサビ等も参加しています。そして、富士山も、まるで場所が伊豆半島の一部であるかのように仲間入りしてしまいました。

海外に移ります。まずは台湾。

台湾型マグネット

地図はあくまで形状だけであり、描かれているのは龍山寺(ロンシャンスー)。観音菩薩を祀る仏教の寺であり、道教の神を祀る神社でもある、神仏衆合の寺です。1738年創建で、台湾にしてはかなり古い部類のお寺。手前に龍が描かれていますが、実際に屋根上には”龍珠を守る二匹の龍"が装飾されており、「ドラゴンボールを守るドラゴンがいるお寺」として話題だそうです。
前殿の柱も龍で装飾されていて、この柱は1920年ごろ、日本統治下時代に作られました。中華式と”西洋にかぶれていた当時の日本式”の融合で、すなわち和洋中華折衷の趣があるとかないとか。

釜山地図マグネット

海雲台遊覧船、廣安大橋、金海国際空港の旅客機、ロッテホテル、釜山ダイヤモンドタワー、甘川文化村、海雲台マリンシティ、冬栢島APECハウス、太宗台遊園地、ヨット、カモメ、あたりまで確認しましたが多すぎてギブアップ。

次はハワイ。

ハワイ諸島地図マグネット

ハワイは、「4島」=ハワイ島、マウイ島、カウアイ島、オアフ島でくくられることが多いように思いますが、ハワイ州観光局は、これにモロカイ島、ラナイ島を加えて主要「6島」を渡航可能な島と紹介するようです。さらにニイハウ島、カフォオラヴェ島を足して合計「8島」。これら8島については色と花が公式に定められており、レイの花も島ごとに指定されているそうです。
ここ試験に出ます。

お次はアメリカ本土のテキサス州。

テキサス州マグネット

フォートワースというのはダラスやヒューストンに比べてややマイナーな都市。とてもシンプルなマグネットに見えますが、よく見ると観光資源が3つ描かれています。テンガロンハット。サボテン、そしてバッファロー。

次はカリフォルニア州。

カリフォルニア州地図マグネット

カリフォルニア州の地図マグネットです。サンフランシスコ、ロサンジェルス、サンディエゴの都市名が書かれています。モチーフは、まず北部の森林地域に熊。かつてはグリズリーという巨大熊が生息していた地域ですが、いまグリズリーはカリフォルニアにいなくなっています。サンフランシスコには有名な路面電車とゴールデンゲートブリッジ。ロサンジェルスにはハリウッド。サンディエゴには水族館のシャチです。
サンディエゴ水族館でのシャチのショー、実は2017年廃止になっています。飼育に否定的なドキュメンタリー映画を発端に、動物愛護団体がシャチショーの中止運動を行った結果でした。飼育は継続していますが、さらに過激な動物愛護団体が、飼育そのものを中止することも求めているのだとか。
世知辛い。

カリフォルニア州地図マグネット

これもカリフォルニア州地図のマグネットです。101号線や5号線などのフリーウェイと、各都市が見られます。観光資源は10以上描かれているので説明は割愛しますが、デイビスクリークで砂金集めしているおじさんがいます。ゴールド・ラッシュでは、シエラネバダ山脈を越えて、カリフォルニアのこのへんに人が押し寄せたのでしょう。

アメリカ大陸を離れてオーストラリアです。

オーストラリア地図入りマグネット

フォルクスワーゲン・タイプ2・コンビという、オーストラリアで現地生産もされ、親しまれたバスだと思いますがロゴが違いますね。そのレトロなバスに、カンガルーとコアラが乗っています。そして右にあるのがオーストラリア地図が描かれた標識。ただしよく見ると「NEXT 60KM」とあって、じゃあ60kmより先はオーストラリアではないのかと突っ込みたくなります。

さてここまでが地図マグネットで、ここから先は国旗編に移ります。
まずはアメリカ国旗。


アメリカ合衆国旗入りマグネット

ド定番な感じのニューヨークマグネットで、星条旗(the Stars and Stripes)、自由の女神、エンパイアステートビルが描かれています。アメリカ国旗は、星の数が州の数を表し、国土拡大とともに星の数が増えてきたというのはご存じの方が多いと思います。最後にアラスカ州とハワイ州が加わり50州になるまで、ものすごく改定が繰り返されています。

星条旗

条の数が赤7本+白6本=計13本であり、発足当初の州の数を表していることも、知っている人が多いと思いますが、最初のころ、条も15本までは増やしたのだけれど、見にくくなるので13本固定に戻したというのは割と知られていない豆知識かも。

星条旗と同じくらい世界的に有名な国旗が、ユニオンジャック。イギリス国旗です。

イギリス国旗入りマグネット

ロンドンの二階建てバス、ビッグベン、赤い電話ボックス、テディベアなどが、ユニオンジャックの上に描かれています。
と思いきや、これは国旗そのものではなく、国旗柄のトート・バッグです。そこ、トート・バッグにする必要あったか。

次はヨーロッパに移って、ドイツ国旗。

ドイツ国旗入りマグネット

ドイツ各地の名所の向こうに、三色のドイツ国旗。ところでドイツ国旗の3色はご存じでしょうか。「見たままの黒赤黄でしょ」、と思ったら大間違い。旗の愛称はシュワルツ・ロット・ゴルト(黒赤金)で、つまり一番下は黄色ではなく金色が正式です。
なおフランスは、トリコロール(三色旗)ですが、実は現時点でフランスのマグネットは1つも持っていません。

次、トルコ。

トルコ国旗マグネット

トルコ国旗に、奇岩で知られる世界遺産カッパドキアの文字。このマグネット、よく考えると、日の丸に「富士山」の文字だけ/星条旗に「グランドキャニオン」の文字だけ/中国国旗に「万里の長城」の文字だけ、が書かれているような状態なわけですが、はたしてお土産として需要あるのでしょうか。「はたしてお土産として需要あるのでしょうか」と問いかけたかったので自分は買ったわけですが。

韓国国旗。

韓国国旗入りマグネット

韓国料理のビビンバの傍らに、控えめに韓国国旗が置かれたマグネットです。韓国国旗の愛称は太極旗です。中央の太極文様は陰と陽。周囲四隅の文様は、左上から時計回りに乾☰、 坤☷、坎☵、離☲の四卦です。
というかビビンバの具材の、紫色のやつはいったい何?っていうのが気になります。

最後に南アフリカ。

南アフリカ国旗配色マグネット

それっぽい本物(帽子)を見つけました。

南アフリカ国旗の帽子

南アフリカは過去の植民地時代も含め、頻繁に国旗のデザインが変わっています。現在のものは、人種差別政策=アパルトヘイトを撤廃したことを機に1994年に一新されたものです。
黒・黄・緑はアフリカ民族会議 (African National Congress) の旗の三色、
赤・青・白は旧宗主国のイギリス&オランダ国旗の三色、
これらあわせて6色。
6色にはさらに解釈を与え、
赤=過去の対立で流れた血
青=空と海
緑=農場と自然
黄=金に代表される天然資源
黒=黒人の国民と他アフリカ諸国との繋がり
白=白人の国民と平和
というのが非公式設定ながら知られているそうです。

観光の思い出にはならないけれど、訪れた国の歴史を深く知るには良い、国旗マグネット。