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オートルートアンバサダーからのメッセージ #55

We pray for a speedy recovery for all those affected by the coronavirus. I would also like to express my condolences to those who have passed away. We also send our thanks and cheers to all those who work on the front lines.

We hope that a society divided by the coronavirus will be able to reaffirm the value of each individual's existence and recognize each other again.
 
It's times like these that I thought it was necessary, and I'll be posting a message once a day from our Haute Route ambassadors.
 

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Haute Routeアンバサダーからのメッセージを投稿しています。


オートルートには7日間のクラシックなコースが3つあります。

来年10周年を迎えるフレンチアルプス中心のオートルートアルプス。
2013年から始まった、ピレネー山脈中心のオートルートピレネー。
2014年から2017年まで続いたスイスアルプス中心のオートルートドロミテ(2018年から3日間に短縮)。

どのシリーズも7日間で900kmほど走り、20,000mほど登ります。それぞれに特徴があります。アルプスステージではツールドフランスでも有名な峠を走り、ドロミテステージでは比較的標高の高いエリアの山岳ステージが多いのが特徴です。

そして、ピレネーステージの特色は何といっても「急こう配」。他のシリーズも難所が多くリタイアする選手も多いですが、ピレネーでは山岳地帯はもちろんの事、それらを繋ぐエリアでも坂道が多く、田舎道に急に現れる斜度20%を超える激坂、延々と続く直線コースの急こう配。

これはヒルクライムをしたことのある方ならわかっていただけると思います。「つづら折りの急こう配」なら目に見える折り返し地点までなんとか頑張ろうと思えるのですが、直線の上りは遠くにかすかに見える(気がする)フラットエリア、息も絶え絶え近づくと実はそうではなかった、という繰り返しが何度も心を折りに来るんです。


私も2015年に出場したオートルートドロミテのステージ1、ラストの峠残り20kmでリタイア。

2016年のトリプルクラウンチャレンジ(アルプス・ピレネー・ドロミテ21日間)では序盤のピレネーステージ4で最終関門タイムカットオフ。

続けて2回の失敗、納得感があったんです。「ああ、いまの自分の実力はここなんだ、じゃあもう少しトレーニングすればクリアできる」と自然に思えたんですよね。失敗を受け入れて、次のステップの材料にできるという感覚が自然に湧いてきたのが自分でも不思議でした。

能動的に試行錯誤し、僅かでも進化を感じている幸福感。オートルートに出場し、リタイヤした選手はほぼ同じなんだと、確信するメッセージ。

アメリカ合衆国のアンバサダー、Philさんから。


Haute Route Pyrenees was a perfect metaphor for life. It demanded that I embrace suffering, reminded me to always go for the win but fail gracefully when I must, and that there will always be those who are better - maybe much better - but I can always beat the rider I was yesterday. And I can't wait for the next one.   Phil BAILEY (USA) 

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#ReachNewHeights #HauteRoute #HauteRouteAmbassador #Quotes #Dontcrackunderpressure


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