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ポテンシャル開発手法としての成人発達理論

昨夜から『成人発達理論マスターコース』のコンサルティング・セッションがはじまった。

 鈴木規夫さんと加藤洋平さんによる6時間の動画、加藤洋平さんによる20時間を超える音声ファイルに加えて、全6回のコンサルティング・セッションがパックになったstandardコースだ。(既にstandardコースは申し込み締め切り済み)

 コンサルティングセッションを除くbasicコースは募集中。
(独りでの学習に不安のある方には、18ヶ月間にわたる、学習者同士のダイアローグをパッケージにしたプログラムを用意しています)


 昨日のコンサルティング・セッションには50名を超える参加者。マスターコースの料金275,000円を投資する方々の熱い場になった。

 プログラム内容に触れることはできないので、僕自身の感想や振り返りを幾つかご紹介したい。

▼まず印象と感想
 エッジの効いたレクチャーのお陰で、僕自身の中にも、場の中にもインスパイアの波が立ったように感じています。近頃は、ビジネスの文脈でさえも、個人の内面性に着目したり、心理的安全性を重視したり、優しく柔らかいトーンが流行っているようですが、マスターコースはプロフェッショナルな場。それに相応しいトーンは、サウナの後の水風呂のように清々しく、とても愉しく、最高の時間でした。この感覚は、昨日の放課後タイムの◯ちゃんの語りにも共振します。


▼パフォーマンス開発でなく、ポテンシャル開発として
 11年前に僕が成人発達理論に出逢ったのは、エグゼクティブのポテンシャル開発手法の文脈だったのは、本当にラッキーでした。
 キーガンモデルは、自他の関係性を解釈する際に参照するフレームワークそのものが機能不全を起こしている際に、とても役立つ印象があります。
 このフレームワークが機能しないと、自他の関係性がもたらす経験から新たにFBを得たり、自ら省察することなく、古い枠組みからしか学べない状態が続きます。そのプロセスは、学習を先延ばしにしたり、回避させたりもします。
 勿論、そうすることで、ご本人の何かを強化したり、安定させたりする側面はあるのですが、他者側が自然に学び進化するとなると、この出来事は、関係性を相対的に観察してみると、ご本人の「退化、劣化」を意味することになります。
 つまり、それは、長期的な観点においては、リーダーとメンバーの信頼関係が劣化し、チームワークのダイナミクスに影響し、共創からも遠ざかること、を意味する可能性があります。

 これは正にパフォーマンスでなくポテンシャル領域(数年から数十年)のイシューです。多くの企業は長くても単年度でのパフォーマンス変化を期待する文化に取り込まれているでしょうから、確かにビジネス現場での扱いには慎重にならざるを得ないというのが、僕自身の今の実感です。


 最終回のコンサルティング・セッションを迎える12月17日(金)まで、ほぼ毎週金曜日、動画と音声ファイルを視聴して、事前課題・事後課題に取り組み、コンサルティング・セッションに参加するこの一連の流れが、あと5回繰り返される。かなり刺激的な年末になりそうだ。


 来年1月から、この「成人発達理論マスターコース」と18ヶ月間にわたる学習者同士のダイアローグをパッケージにしたプログラムがスタートします。
 ご興味のある方は、以下のサイトから30分程度の個別無料ガイダンスをお申し込みください。


探究はつづく。

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