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AIが移籍先を決める時代になり始めている


先月、小澤一郎さんのYouTubeチャンネル『Periodista』に出演させて頂きました!

 <バルサも狙うあの選手はAI活用でリヨン行きを決定!? 欧州と日本の代理人業界トレンド> 

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文字にするとやや波紋を呼びそうなこともさらりと話しているのですが、テーマはあくまで「代理人」。たとえばタイトルにあるように「AIを使ったデパイのリヨン移籍」について触れています。 

この話の引用元は、アメリカ発の有料スポーツメディア『The Athletic』。各国のトップ記者・ライターを執筆陣にそろえ、毎日のように長文の記事が掲載されている硬派なサイトです。 

デパイのリヨン移籍について触れられているのが次の記事。

 Football remodelled: Why transfers, scouting and coaching are drenched in data (フットボールのリモデル:移籍、選手発掘、指導でデータが使われている理由) 

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オランダ代表FWのデパイは2015年にマンチェスター・ユナイテッドへ入団したものの、監督がモウリーニョになってからはサブに甘んじることが多くなってしまいました。 

デパイと代理人は、次の移籍先を探し始めます。実際、エバートン、フェネルバフチェ、ドイツ、スペイン、イタリアのクラブから問い合わせが届いていました。しかし、どこのクラブを選ぶべきか、確信が持てませんでした。

 そこで代理人が相談したのが、イギリスの新興データ会社「SciSports」でした。

「SciSports」の創業者がデパイと面談したところ、デパイは「前線にスペースがあって、もっとゲームのテンポが速いチームでプレーしたい。もっと左からドリブルしたい」と考えていることがわかりました。

 彼らはその条件とプレーデータを自社開発のアルゴリズムに入力し、どのチームが合うかを検索にかけました。その結果、5クラブが候補に上がり、そのトップに位置していたのがリヨンだったそうです。 

アルゴリズムの“予言”は的中します。デパイはリヨンへ移籍すると、守備のタスクから解放され、カウンターでよりスピードを生かせるようになりました。昨季のCLではベスト4進出に貢献し、現在、バルセロナが本気で狙うほどの存在になっています。

 サッカーにおけるAI利用について、より深く知りたい方は文春オンラインの次の記事を参照してください。

<リバプール躍進の陰に天才学者? 大儲けの“悪徳代理人”に現れた天敵とは>

 <バルサにマンC、アーセナルも…大クラブが“超インテリ”を続々登用 AI vs 代理人「仁義なき戦い」>

 サッカーライターも、AIについて勉強しなければならない時代になってきたのか。そんなことを痛感し、最近データサイエンスの勉強をコツコツ始めております。物理を学んでいたことが、こんなところでつながるとは。

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