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宗谷・樺太キーワード「稚内和蘭コーヒー」

育英館大学
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宗谷公園に設置されているコーヒー豆の石像についてです。(担当:伊東) Music by Ikson.

(育英館大学の授業で、学生が制作した音声コンテンツです。)

「今回のキーワードは、稚内和蘭コーヒー。

和蘭コーヒーはその名の通り、オランダのコーヒー豆を使ったコーヒーです。

長崎の出島に持ち込まれて以来、コーヒーは水腫に効き、他の薬と調合すると解熱、利尿作用があるとわかり、「コーヒーは薬」として伝わって行きました。

1800年、稚内では、今の宗谷、樺太を含む西蝦夷地の警備に300人余りの津軽兵が当たっていました。藩兵たちを襲ったのは、自然環境と栄養失調から来る、「浮腫病」でした。

最初の越冬時にも、このコーヒーが浮腫病に効くことがわかっていましたが、この時、藩兵達にコーヒーは配られず、多くの犠牲を出しました。その後、1855年には、この地にいた兵士たちがこの和蘭コーヒーを飲み、越冬警備を成功させました。

この出来事を記した「津軽藩兵詰合記念碑」が、稚内市宗谷村の宗谷公園に建立されています。」

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