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ほぼ毎日 note #179 なぜユニクロなのか?

もはや国民服、ユニクロ。
人はなぜユニクロを選ぶのか?
こんな本を読んでそれを考えさせられました。

つまりは、「ファッションは道具でいい」ということらしい。
「ユニクロはくらしを提案してる」のだと。

バブル期のファッション競争に疲れた頃、「ふだん着」として登場したユニクロ。
あっという間に銀座に旗艦店を建て、ニッポンの国民服となり機能性を重視したふだん着にまで成長した。
「ユニクロでいい」という言葉に要約されるように、我々は服装=ファッションに頓着しなくなった。
暑さ寒さを快適にする機能性のあるふだん着。
そう、ふだん着る服に特別はいらない。オフィシャルな場にはユニクロは着ないし、ユニクロ自身もオフィシャルやフォーマルなデザインを出していない。

それは、日常において「ユニクロで事足りる」ように暮らし方(ライフスタイル)を変えてしまった日本人の姿なのだ。
バブルに疲れたニッポン人は、「もう、ユニクロでいい」と自分の身の丈を下げてしまったのではないか?
ここで言う「身の丈」は、日常を指す。つまり、日常と非日常を使い分ける術をニッポン人は思い出したのだ。
もう、毎日がパーティーではない。
特別な日は月イチ程度。それ以外のふつうの日はユニクロ。
クリスマスくらいは脱ユニクロ。(でもクリスマスシーズンはヒートテックがマストアイテム)

ハレとケを使い分けてきた民族性ゆえ、バブル以降にユニクロが受け入れられたのだろう。

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