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【Wi-Fiの仕組み】LANや無線LANの規格を定めているのは誰か?IEEE802委員会

はい、こんにちは。前回記事からの続きです。サイバーセキュリティにおいて重要なテーマの一つである「無線LAN」の仕組みについてシリーズ記事でご紹介します。

前回は、Evil Twinについてご紹介しました。公衆Wi-Fiに接続するのが怖くなる話でしたね。実際に、慎重に利用するのが望ましい姿勢だと思いますよ。

そして今回は、無線LANの規格を定めている団体についてお話しします。私たちは、規格にしたがって無線LAN機器を製造し利用するのですが、その規格を作っているのは何者?というお話です。

いったいどんな団体でしょうね?では、早速いきましょう!

IEEE:電気・電子分野の巨大な専門組織

電気・電子機器を相互に接続したり、運用するには規格を定めて、標準化することが必要です。

無線LANを含めてその規格を定めているのが、「IEEE」(Institute of Electrical and Electronics Engineers、米国電気電子学会(ただし、定まった訳はない))です。読み方は、アイ・トリプル・イーです。アイ・イー・イー・イーと読む人は、あまりいないでしょう(何回イーといったのか分からなくなりますよw…)。

IEEEのウェブサイトによれば、2022年12月現在で、会員数が世界で427,000人を超えるそうです。巨大な団体ですな。日本語訳のとおり、学会でもあり、電気・電子工学分野を中心に論文発行もしています。

無線LANの規格を定める委員会

IEEEは、多くの規格を定めています。

なかでも「IEEE802」という規格は、IEEEによって制定された、ローカルエリアネットワーク(LAN)や無線ネットワーク(WLAN)の標準規格です。(これを維持管理しているのが、「IEEE802委員会」です。)

ですから、ネットワークに関する教科書や文献を読んでいると、「IEEE802」という単語ばかり目にしますよね…。

IEEE802は、LANや無線LANの物理層、データリンク層、ネットワーク層の規格を定めています。OSI基本参照モデルの下から3つですね。

重要なサブ標準はこの3つ

そして、IEEE802の下位に、具体的な技術仕様を定めたサブ標準が定められております。それらは、ワーキンググループで議論されます。

では、具体的にどんなサブ標準があるでしょうか?代表的なものとしては、以下のようなものがあります。

  • IEEE802.3:イーサネットの標準規格

  • IEEE802.11:無線LANの標準規格

  • IEEE802.15:近距離無線通信(Bluetoothとか)の標準規格

う~ん、どれも見覚えがありますが、無線LAN規格の「IEEE802.11」を一番よく目にします(個人的には)。「IEEE802.」以降の番号は、とびとびになっているように見えるのですが、実際は連番です。ワーキンググループが解散や休会などした結果です…。

はい、本日はここまで!

このブログのシリーズでは、無線LANに取り組んでいますから、次回は、「IEEE802.11」の規格を掘り下げることにしましょう。

では!





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