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【サイバーセキュリティ】①信頼性(RASIS):「故障しにくい」が信頼を決める

はい、こんにちは!前回記事からの続きです。システムの品質を評価するための基準「RASIS」について、紹介していきます。

前回は、「RASISとは何ぞや?」というお話をしました。IT用語あるあるですが、例によって頭字語でした。信頼性Reliability、可用性Availability、保守性Serviceability、完全性Integrity、安全性Securityの5つで構成されています。これらの要素を高めれば、「このシステムは信頼できるな!」という評価につながるわけです。

さて、今回のテーマは一つ目の要素、信頼性Reliabilityです。ウソをつかない?締め切りを守る?困ったときに助けてくれる?確かに、人間ならそんな基準で信頼を判断できます。しかし、システムの「信頼性」ってどう評価するのでしょう?

では、早速見てみましょう!

「信頼性」を一言でいうと?

「信頼性」というこの単語。これだけでは何を指し示しているのかつかみにくいですね。

正確さを棚上げして、ひとことで言うと「故障しにくいこと」です。もう少し言葉を補うと、「システムが指定された条件で所定の期間にわたって、故障することなく必要な機能を実行できること」です。性能がよくても、すぐに壊れるようじゃ信頼できないですからね。

「壊れないやつ」こそ信頼できる…。人間に例えるとちょっとブラック企業な感じがしますねw。システムだからよしとしましょう。

信頼性の理解に必要な2つのキーワード

でも、「故障しにくさ」といっても、まだ曖昧さが残ります。どうやってそれを測るのか?という問題です。

そこで重要なキーワードが登場します。故障率(λ:ラムダ)と、MTBF(平均故障間隔)です。このうち、MTBFこそ信頼性の定量的な尺度です。MTBFが高いほど、信頼性が高いということです。

両者は次のような関係になっています。

MTBF= 1 / λ

ああ、ここで「そっ閉じ」したくなる気持ちも分かりますが、もうちょっとこらえませんか?

「MTBFは、1を故障率で割ったものに等しい」「MTBFは、故障率に反比例する」という関係です。「故障率が小さいほど、MTBFは大きくなる」、そこまではかろうじて分かりますが…。ますます、チンプンカンプン(死語?)になってきました…。

しかし、「困難は分割せよ」とデカルト先生(フランスのエラい哲学者・数学者)もいうことですし、理解できるところまでブレークダウンしましょう。

が、それは次回にまわします。

はい、本日は以上です。今回は、RASISのうち、信頼性について途中までご紹介しました。確かに、壊れないことは頼れるシステムの要件になりそうですよね。

次回は、信頼性の続きです。では。


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