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シスコWebexが100以上の言語のリアルタイム翻訳機能をリリース

多国籍環境で打ち合わせをする機会はありますか?仕事によっては、日常的に英語で会議をされている方もいるでしょう。そのとき、もし参加者が英語で話している内容を、自分の言語に翻訳して表示してくれたら、意思疎通がぐんとよくなりますね。誰でも英語を流暢に話すわけでもなく、どんな人だって母語が一番分かりやすいのですから。

そして、今、ウェブ会議システムは、自動翻訳機能を実装し始めています。

engadgetの3月2日の記事によると、シスコ社のウェブ会議システムWebexが、英語から100以上の言語にリアルタイムで翻訳する機能を追加するのだそうです。

100以上の言語ですから、日本語は含まれるでしょう。英語の文字起こし機能は、実装済みですが、今度は英語からの翻訳機能が実装されます。何ごとも英語を中心に機能実装が始まっていきます…。

コミュニケーションはより快適に

なにはともあれ、文字起こし機能や、翻訳機能が充実していけば、言葉の壁、障がいの壁などを乗り越えて、いろんな人がコミュニケーションに参加できる土台が出来上がります。これは現代では、とても重要なことです。対面での打ち合わせにはない、オンラインならではの付加価値が生まれるのですね。この点では、世界はよりよいところに変わっていっています。

翻訳の質はどうか

当面、気になる点は、翻訳の品質です。英語は、西ゲルマン語派に属する言語で、同じ語派のドイツ語やオランダ語であれば、語彙や文法面で近似しているので、翻訳が極めてスムーズでしょう(そもそも、ドイツ語話者とオランダ語話者にとっては、英語からの翻訳なんていらないでしょう)。一方で、英語といろんな意味でかけ離れている言語(代表例が日本語)へのリアルタイム翻訳は、相当難しいはずです。

例をあげましょう。
「私は、うなぎです。」をリアルタイム翻訳で訳せるでしょうか?これには十分な文脈がないと、どんなに技術が進化しようが訳しようがありません。

「好きな食べ物は何ですか?」
「私は、うなぎです。」

前の質問文を踏まえなければ、「I am an eel.」と訳されるでしょう。お前は人間じゃなかったのかとw。。。文脈の読み取りがどれだけ上手かが鍵になります。

翻訳サービスはどこのものを?

もう一つ気になる点は、翻訳機能は、どこのサービスのものを利用するのか、ということです。機械翻訳のサービスは、質の高いものがネット上で自由に使えますね。例えば、質の高い翻訳で関係者に衝撃を与えた「DeepL」などです。

シスコ社が一から翻訳機能を開発するわけはないでしょうから、どの翻訳サービスを取り入れて実装するのでしょうか。今後、生き残れる翻訳サービスはなんなのか、が占えるかもしれません。100言語以上に翻訳可能とあれば、やはり、Googleあたりなのか。。。

Webexのこの翻訳機能は、3月中にテスト利用できるようになり、5月から一般にリリースされるそうです。楽しみですね。使ってみたい!でも、日本人としては、日本語から英語の翻訳機能が実装されればいいのに!!って思いますよね。しばらく先のような、技術的には大差ないので意外と早く実装されるような?

では、ビーダゼーン!

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