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ウェビナー必須ツール「返しモニター」

ウェビナーで講師がいきいきと立ってプレゼンするための必須ツールに「返しモニター」というものがあります。今日は、この「返しモニター」についてお話しします。

「返しモニター」とは?

返しモニターとは、よりスムーズで効果的な進行やパフォーマンスができるよう、司会者や講演者など登壇している人に向かって、配信中の映像、自身のカメラ映像、プレゼン用スライド映像などを表示し、床や台の上に設置されるモニターのことです。参加者に見せるためのモニターでなく、主催側の人に対して見せるモニターだから「返し」と呼ぶのでしょう。

音楽関係の方にとって、「返し」とは、バンドなどが、調和ある演奏ができるよう、ステージにいる演奏者に対して演奏中の音を送るために、演奏者の足元に設置されるスピーカーのことを差すようです。

さて、返しモニターがどうしてこれが役に立つのでしょうか。

なぜ「返しモニター」がウェビナーで必要なのか

司会者に対して、配信中の映像を見せるための「返しモニター」は、目的をイメージしやすいでしょうか。今、何が配信されているかが分かれば、司会者としてどう振舞えばよいかが分かります。例えば、動画が配信されていて、自分のカメラ映像は配信されていないことが返しモニターを通じて分かれば、司会者は手元の原稿を確認していても問題ないことが分かります。

ここでは、講師に対してプレゼン用スライドを表示させる場合について、考えてみましょう。

講師が座りっぱなし?

ウェビナーで講師の方に、配信現場にてプレゼンテーションをやっていただくこと想定します。あなたは、ウェビナー主催者です。講師の方にどうプレゼンいただきますか?

日頃のウェブ会議のように、講師にパソコンの前で座っていただいて、そこでスライドを見ながらお話しいただくこともできますね。顔は、パソコンのインカメラを使います。これで問題なし、と。

でも、講師の方が座りっぱなしでは、いまいち参加者に訴えかけるのようなプレゼンがしにくいですね。どうせなら、講師の方には、立ってプレゼンしてほしいです。しかし、演台に立ってプレゼンをすると、ノートPCは演台の上でしょうから、それをのぞき込むようにプレゼンをするのは姿勢的に厳しいですね。首や腰が痛いし、立っている意味がないですw。

リアル会場だけでのプレゼンでしたら、多くの講師がプロジェクターで投影されているスライドを見て、レーザーポインターで話している箇所を示しつつ、堂々とプレゼンしていましたね。あれを、ウェビナーでも再現したい。はい、それを再現しましょう。

返しモニターで訴求力が飛躍的に向上する

大き目のモニタ(例えば40インチ以上)を「返しモニター」として準備します。それをHDMIケーブルで演台に載っているスライド用のパソコンと接続させ、講演者の数メートル先、目線の高さに近いところに配置します。このパソコンからの「返しモニター」への出力は、拡張モードではなく、複製モードにします。ようは、ノートパソコンと、返しモニターの映像は、全く同じになります。

するとどうでしょうか。講師は、目線を遠くにおき、ノートパソコンを覗き込まなくても、立って堂々とプレゼンできるようになります。そして、スライド操作ができるソフトウェア・レーザーポインタ(Logicoolのプレゼンタなど)をノートPCに接続させれば、そもそもノートPCは演台の上である必要がありません。もっと言えば、演台が要りません。スティーブ・ジョブズのようなプレゼンもできるわけです(あんなに動き回るのは無理ですが)。

もちろん、返しモニターでなく、講演者の前方にあるスクリーンに、スライド映像をプロジェクターで投影しても、効果は同じです。ただ、プロジェクタと、その投影映像を映すスクリーンは、設置場所に融通が効きません。また、講師は、少し部屋を暗くしないとスライドが良く見えませんね。部屋を暗くしては、肝心な講師の姿が暗くなってしまいます。返しモニターの方がウェビナーでは都合が何かといいわけです。

ということで、より訴求力を高めるプレゼンを講演者の方にしていただきたいときに、返しモニターを使いましょう、というお話でした。皆さまのウェビナー配信にお役に立てば幸いです。

では、ビーダゼーン!


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