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個人でクロマキー用グリーン背景を使うとどうなるか?

ウェビナー配信やビデオ収録で、話者の背景を合成するとき、グリーンのバックパネルやバックドロップを使いますが、これがなかなかにコツがいります。もしかして、バックパネルを購入して、クロマキー(色を基準に透過させること)をやってみたいですか?背景におしゃれな風景を表示させたいですか?では、どんなバックパネルを買うと、どうなのか以下にお話しします。

まずは、私が自宅で使っている、「NEEWER 折り畳み式 リバーシブル クロマキー 背景」の例です。Amazonで現在4199円です。かなりお手頃です。

家で広げると、場所をとる

自宅用にグリーンパネルを買うときは、とにかく、「場所をとる」ことをご理解ください。この商品ですと、150cm×200cmです。そんなに大きくない気もしますが、せまい日本の住宅環境の中では、広げたときの存在感がとても大きいです。正直に言って、これ以上大きいものを買わなくてよかったと思います。

見切れないように調整が必要

もう一つの注意点は、よほど話者に近寄らないと、「バックドロップが見切れてしまう」ことです。上のグリーンパネルの場合、高さ200cmですから、人の背丈が入りそうなので、立ち上がった姿勢でも問題なく使えそうに思えますが、実はそうではありません。ビデオカメラは、よほど大きめの三脚を上に伸ばしても、下から煽る形になります。となると、パネルの上側が簡単に見切れます。

では、座り姿勢なら十分でしょう、というと、そうでもありません。座り姿勢でもカメラが若干下から煽りますので、パネルの位置の微調整をしないと、やはり簡単にパネルが見切れます。

では、横幅ですが、こちらも十分にビデオカメラを話者に近づけても、かなりギリギリで、ちょっとしたカメラの角度でパネルの横側も見切れてしまいます。

結局のところ、このパネルを話者の背中にくっつく位近づけてやっと、「座り姿勢、バストアップ」の映像がとれるくらいなんです。立ち姿勢のクロマキーは、よほど工夫しないと難しいと思います。

スタンド付きの場合は?

もう一つは、「Abeststudio Photo Studio調整可能な背景サポートスタンドキット」をご紹介します。

こちらは、スタンド付きですので、ますます場所を取ります。10畳間を使うくらいでないと撮影が困難でしょう。

こちらも高さが2mまでですので、立ち姿勢はギリギリいっぱいな感じです。結局こちらでも「座り姿勢、バストアップ」に使うのちょうどいい感じです。

このように、グリーンパネルを使おうとすると、その設置位置の調整にかなり時間を費やします。個人がグリーンパネルを購入して、クロマキー合成をやるのであれば、「座り姿勢、バストアップ」が基本、頑張って「立ち姿勢、バストアップ」となることを覚えておきましょう。

でも、テレビのニュースのように全身を映するようなクロマキー、さらに、立ち歩くようなクロマキーを行いたいときは、どうするのでしょうか?そのためには、床、天井、壁を含めて、グリーンの素材を貼り付けてないと難しいということになります。設備の整ったスタジオを使わざるを得ないでしょう。

ということで、個人でクロマキー合成を行うコツについて少し紹介しました。

あともう一つコツがあります。どうしても端っこが見切れてしまう、、、というときには、OBS(映像合成用のアプリ。無料です!)にカメラ映像を取り込んんで、そこで映像をクロップ(部分的に切り取る)するという手があります。映像の表示範囲を絞るわけですね。このようにOBSが映像の微調整に役立ちます。お試しあれ!

では、ビーダゼーン!

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