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【Wi-Fiの仕組み】1分でわかる!IEEE802.11の規格名のナゾ

はい、こんにちは。前回記事からの続きです。サイバーセキュリティにおいて重要なテーマの一つである「無線LAN」の仕組みについてシリーズ記事でご紹介します。

前回は、IEEE及びその委員会の一つである「IEEE802委員会」についてご紹介しました。なかでも、無線LANの規格を定めているのは、「IEEE802.11」のワーキンググループでした。ナンバリングでグループを管理するのが、電気・電子に関する学会っぽいですよね…。偏見でしょうか?

さて、今回から、その無線LANの標準であるIEEE802.11の一連の規格を順番に紹介していきます。具体的には、次の通りです。

  • IEEE802.11b

  • IEEE802.11a

  • IEEE802.11g

  • IEEE802.11n

  • IEEE802.11ac

  • IEEE802.11ax

最初のIEEE802.11までは、共通です。最後のアルファベットが異なります。なんとも覚えにくいのですが、私は「バッグ!ナック!アックス!(bag! nac! ax!)」とリズムで覚えています。

IPA情報処理技術者試験の高度試験(のうち、ネスペ、セキスぺ)を受けるなら、6つの規格の概要を知ってところです。高度試験を一つも持っていない私がいうのもナニですが。

では、いってみましょう!

最初の規格は「11b」ではない?

一番最初の無線LAN規格が「11b」、、、と言いたいところです。が、厳密にはちょっと違います。

実は、最初に802.11委員会が策定したのは、「IEEE802.11」という規格でした。名称の最後にアルファベットがありません。1997年のことです。

ただ、最初に普及したのが次の「IEEE802.11b」ですので、この「IEEE802.11」の規格の詳細は知らなくていいでしょう。

規格名のアルファベットが意味するものは?

ところで、規格の詳細について知る前に、気になることがありませんか?

そう、「IEEE802.11」のあとに続く、アルファベットの意味です。もしこれが何かの単語のイニシャルだったら、きっと規格名も覚えやすいんじゃないかと思いませんか?

この規格名につくアルファベットにどんな命名規則があるのでしょうか?

実は、aやbやgが意味することは、何かの単語のイニシャルではなく、Amendment(修正条文)です。これがアルファベット順になっています。

しかし、アルファベット順であるはずなのに、aとbが反転していますね…。これは、製品化されたのが「11b」の規格が先だったからです。

それぞれの修正条文がアルファベットを割り当てられています。すべての修正に対応する規格があるわけではない、識別するのに紛らわしいときは欠番にするなどの理由から、規格名のアルファベットが飛び飛びになっています。

そして、1ケタを使い切ると、2ケタになりaaになります。

謎が解けました!


はい、今回はこここまで。今回は、IEEE802.11という無線LAN規格の例をご紹介するとともに、命名規則について触れました。

謎がとけるとちょっと親しみがわいていきますね。

次回は、最初の普及規格「IEEE802.11b」をご紹介します。

では!



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