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採用面接で、人は真実を見抜けるのか。残された道は信頼。

採用プロセスの中で、活躍するかどうかは見抜けない。最後は、信頼できるか。そして、こちらを信頼してもらえるか。残された道は、「信頼」ではないかという記事です。

採用の選考プロセスに欠かせないのは、面接(面談)です。各企業がさまざまなスタイルを取り入れ、よりよい人と出会い、結ばれることにむけて工夫を重ねております。

しかし、ちまたにはこんな本もあったりするわけです。実際に、嘘かどうか見抜けるとも思いませんし、会社に関心を示してくれていたり、具体的に好感を持ってくれていたら、「いい人だなっ」て感じてしまうものです。


たとえ、スキルや能力が高く豊富な経験があっても、活躍できないこともある。

コンピテンシーを見極め、活躍する人材を見抜こう!というお話もあります。「今、このとき、この場所で、必要な人」という観点であれば、たしかにマッチするかもしれませんが、次のステージでも活躍できるかはわからんのです。

「コンピテンシーがダメ」というわけではなく、これも1つの手法であるということです。でもたとえ、過去、乗り越えて来た経験がすばらしく、スキルも能力も申し分がなかったとしても、活躍できないこともあります。

超好成績を残しているプロスポート選手が、チームを移籍した途端、ベンチを温める機会が増える、なんてことがあるように。所属する組織、チームが変われば、方向性や役割も必然的に変化する。その状況に順応できなかったり、逆に、自らのスタイルに組織やチームを動かすことができなければ、持っている能力を100%発揮することができないのです。


人は環境や関わる人で変えられる。可能性も信じる。

自分自身が、そんなに胸を貼って歩けるほど優秀なわけではないですし、今でも進化の途中なわけでして。偉そうに人の優劣を判断する資格もないんですよね。

できることとしては、「お相手の方と、一緒に働いてみたいか、否か」であります。この基準を自分なりに言語化しておくことが、採用において最も重要な準備ではないか、と考えています。

ちなみに、僕が考える基準は2点。知的謙遜グロースマインドセットの素養が感じられるかどうかは、重要だと考えています。

【知的謙遜】
・知っている範囲と知らない範囲があることを認識しオープンにできる
・自分の信念と違う意見にも耳を傾けることができる

【グロースマインドセット】
・人間の能力は経験や努力によって変えられるという考え方

cf. フィックストマインドセット
・あらかじめ能力などは決められていて努力や経験ではどうしようにもないという考え方


知的謙遜のチェックポイント

知的謙遜のレベルをチェックするとしたら、次の2つの視点を見ています。

・「知らないこと、わからないこと」をハッキリと伝えられ、質問できる
・自らの考えと異なる視点、価値観を聞いても、咀嚼しようとする(受け入れなくてもいい)

グロースマインドセットのチェックポイント

グロースマインドセットのチェックポイントも2点くらいでしょうか。

・「努力で変われる」という信念を持っているもしくは、経験がある
・「未知」や「困難」に対して挑戦したいと感じられる
※所属する環境や人との関わりが成長への重要なファクターである理解があるとなおよし

いずれも、嘘・上辺でとりつくろった場合に見抜けるかどうかでいうと、多分、見抜けないでしょう。付け焼き刃であればボロがでるかもしれませんが、徹底的に準備がされていて、アドリブもうまかったらお手上げです。

でも、そのくらいの準備とアドリブ力があれば、たとえ嘘であっても活躍できる可能性は…wあ、でも、一緒に働きたいっては思いにくいですね。


残された道:採用プロセスの中で信頼関係を築く。

僕のスタンスは、駆け引きやテクニックで引き込むなんてことは考えたくないです。もてる札はすべて切り、全部テーブルに乗っけて話し合いたいと考えています。(交渉は下手なのかもしれません)

お互いに、信頼関係を築こうと思えるか。また、実際に信頼関係が成り立つのか。ここに向かって進んでいきたいです。

だから、信頼関係づくりのためのテクニックや駆け引きは惜しみなく使います。(いきなり、ド直球な質問は避ける、一方で、自分自身の信念・夢・願望へはガッと切り込んで見る、など)