「最近地震多いよね?」と聞かれたので調べてみた
「最近、地震多いよね?」と聞かれました。確かに、1日の朝も震度4の地震がありましたし、10月8日には都内で震度5強を観測しました。
実際のところ、どうなんでしょうか?
誰でも見ることのできる気象庁のWebサイトを使って調べてみました。
過去10年の地震回数を調べてみる
便利なのが気象庁の「震度データベース」。
気象庁のWebサイトに行ってからたどり着くのは少し面倒なので、まずは、「気象庁 震度データベース」で検索します。
一番上の「震度データベース検索-気象庁」をクリックすると、下の画像のようなページが開かれます。
このページは過去の地震を調べるのに便利。期間や場所、地震の規模を指定して検索することもできます。このページで、以下の条件で調べてみます。
<期間> 2011年1月1日~2021年10月29日(執筆時点で最新)の10年間
<震度> 震度4以上の地震の回数
まず、画面右側の「集計種別」を「年別回数」にします。
次に、その下の「地震の発生日時・最大震度」の欄で、日時を上記の期間に、震度も「最大震度4以上」を選択します。
指定を終え、オレンジ色の「震度別地震回数表」をクリックすると…
このように2011年~2021年までの震度4以上の地震回数が、年別の表になって表示されます。今年は10月29日までに43回起きています。
東北沖で巨大地震の起きた2011年、熊本地震のあった2016年は際立って回数が多くなっていますが、震度4以上の地震回数は平均で50回程度。そこから考えると、今年は強い揺れを伴う地震が多い…という訳ではなさそうです。
東京が揺れた地震を調べてみる
では、次に地域を絞って見てみます。
例えば、「東京」で震度4を観測する地震について調べてみましょう。
一覧表右の×印を押して、震度データベースの画面に戻ります。
そして右下の「観測された震度・震源要素を指定して検索」を押します。
すると、すぐ下に「観測された震度」「領域指定・震央地名・震源要素」という項目が新たに表示されます。
「東京で震度4以上」を探すので、「観測された震度」の項目で「東京都」を選択。「市町村」と「観測点」は特に指定せず、「無条件」にしておいてください。地震は「震度4以上」を選択します。
指定を終え、先ほどと同様に「震度別地震回数表」をクリックすると…
一覧表が表示されます。2021年は4回。2011年を除けば毎年数回なので、同じくらいですね。ただ、先日あったような震度5強の揺れは2015年以来だということもわかります。
これを見ると、今年は東京で大きな揺れを伴う地震が多い…という訳でもなさそうです。
ちなみに、震度データベースの画面で「東京都」「震度4以上」を選択した後に、オレンジ色の「地震を検索」を押すと、一覧表ではなく、地図に地震がプロットされます。
○がプロットされるのは地震の発生場所、○の大きさはマグニチュードの大きさ、色は震源の深さを示しています。さらに、画面右上の「i」マーク隣の「三」マークを押すと…
画面の左側に地震のリストが表示されます。同じ震度4だったとしても、震源は様々です。
過度に恐れず備えを
今回は「震度4以上」「東京」をキーワードに調べてみましたが、特に、地震が多いということはなさそうです。過度に不安に思わず、日頃からの備えを進めることが大切ですね。気になる方は、お住まいの地域も調べてみて下さい。
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