【あっちとこっちの波狭間】
1ヶ月前ぐらいにビーチ付近をジョギングしていた。
砂浜に緩やかに打ち付ける波がとても美しかった。
数年前に「海獣の子供」というアニメ映画をみたことをふと思い出した。
ばりばりにスピリチュアルというか言語化しにくいテーマを描いていた
言葉にはできないけど、伝えたいテーマはなんとなく理解できるという不思議な作品だった
もともとは原作漫画があり大昔に読んだことがあった。
それをアニメ映画化はしているのだが、美しい海の表現に衝撃を受けた。
そんなことを思い出しながら波打ち際の写真を撮っていると、あるシーンがフラッシュバックしたのだ。
具体的なセリフはうる覚えだが、こんなニュアンスだった。
陸と海。
二つの世界は綺麗に別れている。
陸の生物は海では生きられないし、海の生物は陸では生きられない。
どちらにとってもお互いの世界がお互いに死の世界なのだ。
あっちとこっちで分断されている。
波打ち際というのは二つの世界の境い目であり混ざり合う狭間だ。
まさに彼岸そのものだ。
たしかそんな感じだったと思う。
この考え方というか捉え方が、当時のボクにとってとても興味深いな〜と思ったのだ。
死を忘れるというのとは、生を忘れるということと同義だと思う。
ボクは趣味が仏教なので、よく生と死についてよく考える。
そういう時をメメントモリモードと称して、自分自身に何度も言い聞かせている。
ボクは若い頃に大切な家族を亡くしたし、一緒に過ごした友人達も若くして亡くした経験がある。
死はいつだってボクのそばにいるのだ。
だからこそ、今を生きるということをとても大切にしたいと思える。
不思議なことに、生物の本能として遠ざけたいはずの死を身近に感じれば感じる程に、生きることがとんでもなく輝き出すような気がしている。
そしてボクらは常に「生と死の世界の波狭間」に立っているのだ。
死を忘れると生の輝きが失せ、生を忘れると死の暗闇に呑まれてしまう。
あっちとこっちの波狭間で、それでももがいていくことこそが人生なのかもしれない。
そんなことを考えた今日この頃だった。
#海 #ビーチ #仏教 #メメントモリ #人生
ヒャッハー!!むしろ、ボクがあなたのサポーターになりたい!!>< まだまだ力足らずのボクなので、今後ともよろしくお願いいたします!mm