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プチ作品集

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つぶやきポエム・詩・写真・動画・好きな詩の感想などをまとめているマガジンです。
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#心

再生

【逆再生】なんちゃって4面チャレンジ。

【動画編集後記:覆水盆に返らないのはエントロピー】 4面ルービックキューブをリサイクルショップでたまたま見つけた。 実は以前9面ルービックキューブの動画がなぜか再生回数が多かったのだ。 700回再生しか回っていないが、ボクの動画の中では一番再生されている。 ちなみにこちらの動画だ。 https://youtu.be/qZkE7EGLE_4 ということで、いつか同じ内容の逆再生動画を撮ってみたかったのだ。 もちろん、4面ルービックキューブは即購入した。 正直、なぜこの動画が再生されているのか全くわからないが、どうせお遊びなのだから思いつくまま動画をサクッと創ることにした。 この動画の肝は「逆再生」にある。 ちなみにボクは4面キューブは初めてなので、戻し方がまだわからない。 つまり一回こっきりしかできないのだ。 変な緊張感を帯びながら撮影を開始した。 そして、編集作業に入ったときに思った。 「あのカット撮っておけば良かった・・・」と。 あれだけ「一回こっきり」と理解していたはずなのに、即後悔したのである。 ルービックキューブも思わず二度見したことだろう。 「あんた、あれだけ一回こっきりって言ってたじゃん」と。 「覆水盆に返らず」という言葉がある。 器から溢れた水は元に戻ることは無いという意味であるが、もともとは離婚した夫婦は二度と戻ることは無いというエピソードが由来らしい。 所詮ルービックキューブは解き方がわかればいいし、なんならググったらすぐに正解は出てくるであろう。 しかし、人の心は不可逆なのだろう。 さきほどの由来となったエピソードでいうと、復縁することがあれど、それは新たな関係性を再構築したことになるのではないだろうか。 確か不可逆になる仕組みのことを「エントロピー」というらしい。 この世界は「秩序ある状態」から「混沌な状態」へ一方通行のハイウェイらしい。 生卵がスクランブルエッグになることはあれど、スクランブルエッグが生卵に戻ることは無い。 あれ、そう考えるとルービックキューブって凄くないか。 さっきまで「所詮」とか言っちゃったが、秩序ある状態へ戻れるだけでもエントロピーに反旗を翻しているではないだろうか。 ルービックキューブとは時を超え、エントロピーに対抗できる数少ない物体なのではないだろうか。 そう思うと、タイムマシンと言っても過言ではないだろう。 ・・・いや、過言だったわ。 深夜のテンションでそんなことを考えた今日この頃だった。

【惑う日々】 救いを求めてうろうろと彷徨う。 不規則な軌道を描く衛星のように。 似た道をぐるぐると廻る。 光を中心に周り続ける惑星のように。 いずれ後悔の連鎖を断ち切る。 静かなる深き夜を切り裂く流星のように。 失われし時を振り返らず。 幾星霜の銀河を駆け抜ける彗星のように。

再生

【つぶやき辞書:ふ】腑抜けと切腹について

【腑抜け・ふぬけ】 内蔵を抜き取られた状態から転じて、気力がなく肝がすわっていないこと。 腹を割る・腹黒い・腹に据えるなど、日本では古来から腹の中に心や魂があると意識されてきた。 切腹とは自殺ではなく心の内をさらけ出す機会であり、尊厳を守る行いだった。 【編集後記】 日本古来からの考え方を知ることで、理解できなかった行動に理由があったことを知れた。 切腹すらできない場合は打首となり、尊厳を守ることすらできなかったのだろう。 新選組の近藤勇は、切腹すら認められなかったと聞いたことがある。 理由は武士として認められなかったことのあらわれらしい。 武士を目指し激動の時代を生きた近藤勇という男が、最後の最後で武士としての尊厳すら守れなかったことに不条理を感じてしまう。 それはそうと、tiktokでそれっぽい動画をパパっと作れてしまうことに驚きだ。 デザイン・動画の創作や編集といえば、専門的な勉強をした人に依頼するしかなかった。 だが、こうも簡単に作れてしまうと、業界全体が大きく変革していくことだろう。 今もまた激動の時代に突入しているということなのだろう。

【魂の儀式】 燃やし尽くせ・燃やし尽くせ。 魂の奥底からほとばしる熱狂を。 彫り起こせ・彫り起こせ。 遥か彼方に埋もれた自分自身を。 考えつくせ・考えつくせ。 この世はまだみぬオモシロキコトに溢れている。 刻み込め・刻み込め。 己が生きた証を森羅万象に残すのだ。

【おん・おふ】 カチカチ・チカチカ。 スイッチのランプを灯しては消し返す。 今週はなんだか疲れたなー。 カチカチ・チカチカ。 スイッチのON・OFFを何度も切り返す。 そんな時間を繰り返す。 あっという間に深き夜がくる。 真っ暗闇に灯り続けるスイッチのランプ。

【ちょこちょこ】 ちょこちょこっと合間にちょいとひと口。 口に広がる程良い甘さ。 ちょっぴり天にも昇る気持ち。 ちょこちょこっと合間にちょいとひと口。 口に広がる程良い苦さ。 ちょっぴり地に足つけた気持ち。 ちょこちょこっと。 人生の合間にちょいとあなたもひと口いかが?

【目隠し】 世界は変わる。 だから目を隠したのか。 変化に疲れ、見たくないものを見ないために。 世界は変わらない。 だから目を隠したのか。 変化に飽き、見たいものを見るために。 世界は輝き続けている。 だから目を隠されたのか。 変化させないように 見たいものを見させないために。

【木漏れ日】 ピカピカと輝いている。 荒れ狂う世の中で気持ちよく目覚める。 なんと素晴らしきこの心。 ユラユラ揺れている。 気分の波を漂い森羅万象に目移りする日々。 なんと素晴らしきこの世界。 キラキラ煌めいている。 今日は生きるにはいい日だ。 なんと素晴らしきこの瞬間。

【風】 ゴォー・ゴォー・ゴォー。 音を立ててうねっている。 傍若無人ナ剛キモモノノ軋ム音ガ聞コエル。 ゴォー・ゴォー・ゴォー。 たやすく全てをなぎ払う。 カヨワキ柔キモノノ目ノ前ヲ吹キ抜ケル。 ゴォー!ゴォー!ゴォー! さらに勢いを増してく。 ウネリ始メル風ノ時代ヲ駆ケ抜ケル。

【深き夜】 深き夜がボクを追いかけてくる。 これまで幾つもの夜を駆け抜けている。 深き夜を覗きこんでは覗き返される。 いまだに底の見えない夜を深く潜っている。 深き夜はまだ始まったばかり。 これから幾星霜もの夜を乗り越えていく。 まだみぬ夜明けを迎えにいくために。

【電波の港】 ザー・ザー・ザー。 目に見えない波が目の前を通り過ぎていく。 街から街へとどこまでも駆け抜けていく。 ザー・ザー・ザー。 ここは電波の港。 目に見えない波を起こしていく。 波のお届け先は誰かの心だ。 ザー・ザー・ザー。 目に見えない波が届いた。 ボクの心に。

【モック・モク】 今日もあちらこちらでモックモク。 お香の煙でモックモク。煙草の煙でモックモク。 キレイな煙達が上を目指して昇っていく。 あの空の彼方までモックモク。 からかう人を横目に黙々と空を目指す。 あざ笑う人を横目に黙々と上を目指す。 今日もあちらこちらでモックモク。