一番泣いた本　「余命10年」

今日は、最高に感動した小説を紹介させていただきたいと思います。その名も「余命10年」。去年、小松菜奈さん坂口健太郎さん主演で映画化されたので、タイトルを耳にした方もいらっしゃるかと思います。

この本は、作者である小坂流加さん自身の闘病体験をもとに書かれた恋愛小説です。10年以上生きた患者さんがいないという難病を二十歳という若さで宣告された女性が残されたわずかな時間を誰とどう過ごしていくかという話です。

僕は君の膵臓をたべたい的な話が大好きなんですが、この本は作者の実体験をベースに描かれているので刻々と迫る死への恐怖といった僕らにはまだ理解できない感情が生々しく描かれているんですね。僕も一度ICUに入った経験があるんですが、死を間近に感じるICUの雰囲気を的確に表現されていて僕は苦しくなりました。

もし後10年しか生きられないならどうでしょうか？10年って微妙ですよね。何かを始めることもできなくもないし、諦めるにはまだ早い。自分だったらどうするだろうって考えながら読んでいました。

でも明日の保証なんてないですからね。僕も今日中に死ぬ可能性だって大いにあるわけで。こういう本を読むと、特に今回は作者さんが実際に若くして旅立たれてるということもあって、1日をもっと大切に生きなきゃなって感じさせられますよね。ありきたりな表現ですが、今日という日は誰かが生きたかった明日。

そんな今日をもっと大切にしながら、頑張っていきましょう！
ではまた！