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世界一周物語 第12話 〜ミャンマーの観光地を巡る〜

北の街から、僕はバガン遺跡がある街に電車に乗って移動した。
そのバガンに到着するなり、ある日本人に出会う。
その日本人も世界一周中で、僕より、5歳ぐらい年上だったろうか?
メガネを掛けていて、寡黙な感じの人だった。
その人は社会人を経験して、お金を貯めて、旅に出たそう。
名前は忘れた。ここでは名をたいぞうにしておこう。

そのたいぞうもこの辺りで何泊かするそう。
なので、一緒にツインの宿をシェアすることになった。
旅人あるあるで、貧乏旅をする人達は宿をシェアすることが一般的だ。
見ず知らずの人でも構わない。節約できる方が重要だと感じるのだろう。
なので、話が早い。

正直なところ、たいぞうとは馬が合わなかった。
何か陰気な感じで、喋る時もボソボソと喋るし、あまり一緒にいたいとは思わなかった。
だけど、背に腹は変え難い。
バガンでは一緒に宿をシェアする。

そして、観光したり、ご飯は一緒には食べなかった。
お互い、宿をシェアすることだけで割り切っていたように感じる。

僕は自転車をレンタルして、バガン遺跡へ行った。
写真で見た風景がそこにあった。
むしろ、写真で見た方が綺麗だ。
なんだかな〜、アンコールワットへ行った時から薄々は気がついてはいたが、遺跡を見てもほぼ感動がない。
感動するべきだと思いながら、感動できない自分がいた。

だが、バガン遺跡から見る夕陽は綺麗で、気がついたら、日が沈んで、辺りが真っ暗になっていて、慌てて帰ったのを覚えている。
そしてバガン遺跡に2泊ぐらいしただろうか?

次なる目的地はインレー湖。
あまり気は合わないたいぞうだが、タクシーや宿をシェアする為に一緒に移動する。
片足で船を漕ぐ漁が盛んだ。見に行った。
片足で漕いでいた。以上。そこから何か心から感情が湧き出てこない。

アンコールワット、バガン遺跡に続き、インレー湖でも同じ感情。「無」だ。
感動できない自分がいる。どうしたものか? しかし、感動できないものはできない。
僕は確信した。観光地へ行く為に旅に来たのではないということを。

ミャンマーは日差しが強い。
なので、女性は天然の日焼け止めを塗っていた。
男性は、男用のスカート?というか布を下は履いていた。
すごく楽そうだった。そて噛みタバコをみんな噛んでいた。
どこでもホイホイ、唾を吐く。
しかし、見ていると、その唾の色が何か赤っぽい色をしている。
僕は病気なのかと思っていた。よくよく聞いてみると、噛みタバコだそうだ。
食事は、すごく油を使う料理が多かったように感じた。

ちなみに、少年はお腹は弱い。
この旅中、ほぼ下痢だ。
下痢にも慣れている。笑

そんなこんなで、ミャンマーを後にして、タイに一度戻って、次なる国はインド。

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