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失敗は誰にでもある。だけど彼も彼女もそれを伸びしろと言う。

浅田真央さんが、現役を引退したとき、次からは誰を応援したらいいのか、わからなくなった。
真央ちゃんは、引退した今でも、私にとってフィギュアスケートの中心に存在しています。
果敢にトリプルアクセルに挑戦して、ノーミスにこだわっていた彼女。
華麗に舞う姿が本当にすきだった。
できるなら、オリンピックで金メダルを獲らせてあげたかった。
彼女にとって、最後のオリンピックとなったソチ。
フリーの演技は、フィギュアスケートにおいて、
この先もずっと素晴らしいものであり続けると勝手に思っています。

憧れの人に真央ちゃんのことをあげてくれる選手の方や、トリプルアクセルをとんでくる女子選手の方は、とっても気になる存在です。

三原舞依選手も、その一人です。
彼女は、難病を抱えながらも、感情を込めて、
ひとつひとつを丁寧に舞う。
フィギュアスケートが、ジャンプは大切だけれど、それはすべてではないことを、
その美しさで教えてくれます。

そして、坂本花織選手は、
女子とは思えないスピードの中で、
ジャンプを確実にとんでくる。
願うなら、
あんなに完璧なダブルアクセルをとんでくるので、花織ちゃんのトリプルアクセルもみたいなぁと思ってしまう。
今でこそ、確実にジャンプを決めているけれど、
花織ちゃんにもジャンプがなかなかうまくいかない時期がありました。
打開策としてやったことは、積極的に大会に出て、プレッシャーのかかる中でジャンプをとぶことだったと思います。
そうやって、がんばってきたジャンプは、
立派な得点源になっています。
グランプリファイナルのショートプログラムでも、ジャンプだけでなく、踊り、表現力が素晴らしかった。

ジャンプは、確かに大きな得点源になります。
でも、ジャンプだけだと、魅了されないことが多いのです。
表現力という、得点にするには曖昧で、人の感情に左右されてしまいそうなものを、素敵に表せる者に、私は惹かれます。

宇野昌磨選手。
真央ちゃんの弟的な立ち位置で、外見は小さな頃から、誰よりも小さくてかわいくて、表情や言動からは何を考えているのかわからない、ほわ〜っとした選手です。
今でこそ、4回転ジャンプをとぶ選手となりましたが、彼はトリプルアクセルをとべるようになるまでに5年という月日を過ごしています。
その間、同期だけではなく、後輩にもトリプルアクセルにおいては、先を越されていたと思います。
その頃私は、まだとべないんだなぁ…体が小さいととべないのかなぁ~と、ぼんやりと思っていました。
そうしたら、いつの間にかとべるようになってたんですよね…
昌磨くんに注目していなかったんだなぁ。
昌磨くんに、意識が向き始めたのは、
初めてのオリンピックのフリーです。
1本目のジャンプで見事に失敗…
でも、彼は笑ったんです。
転倒して、失敗しているのに、彼は笑ったんです。
オリンピックで、
プレッシャーがかかるであろう大会の中で。
それ以降は、しっかりと踊りきり、終わってみれば、羽生結弦くんに続く銀メダルでした。
王子様のような衣装で、綺麗に、華麗に舞う姿に惹かれました。
オリンピックも、普通のいつもの大会。
そういう精神でいられる強さが、とても羨ましい。
そんな昌磨くんは、フィギュアスケートにおいて、不利な体型だと思います。
技術だけでなく、芸術性を求められる競技においては、手足が長くすらっとしている選手のほうが、スタイルだけで綺麗に見えてしまう。
長い手足は、表現するための強い武器になる。
日本では山本草太選手、アメリカではマリニン選手のほうが、有利なスポーツだと思います。
このふたりに完璧に踊られたら、敵わないかもしれない。
そんな思いで、グランプリファイナルを観ていました。
草太くんも、マリニン選手も、完璧だった。
素敵だった。
だけど、昌磨くんも素敵だった。
何度繰り返しみても、心が満たされる。
表現力という曖昧なものを、見事に体現している。

点数の取りこぼしもあるけれど、
解説の織田くんは、それを伸びしろと言う。
坂本花織選手も、ミスしたところを、
まだまだ伸びしろがあると言った。

そっかぁ…
失敗だと思ってしまえば、
負の感情に襲われそうになる。
また、次もだめかなぁと思ってしまう。

伸びしろ。
そう思うと、自分はまだまだ成長できると感じる。
私にも、まだ伸びしろはある。

やっぱり、フィギュアスケートからは目が離せそうにありません。


そして、
三原舞依選手。
グランプリファイナル優勝おめでとう!
わーい(^o^)

こんな日がくるんだ~
なんてこったい。
ファイナルの舞台で舞う姿をみせてくれるだけで、しあわせをもらっていたのに…
あわよくば表彰台にのれたらなぁ…と思っていたのに。
優勝してるー!
本当におつかれさまです。

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