様々な、青春

高校生の頃を思い浮かべると、あの頃好きだった男女グループの存在を思い出す。夏真っ盛りで、夏期講習中だった。ともかく周りとの差別化を図りたくて、自分だけは特別でいようと、必死に優越感を求めていたと思う。
太陽の日差しだけじゃなく、あの頃は全てに光が差していたように思う。無機質な色でできた壁、どこか閉鎖感を覚えていた教室も、どれも暗がりの思い出の部屋にはいない。

確かにあの時間は光っていて、もう帰ってこないもので、だからこそ儚い。

終わりのあるものはいつだって綺麗だと思う。

制約のある中で、生きている自分が好きだった。何も知らない、無限の可能性と共に、まだそこにある問題を置き去りにしても自分は無敵だと思えるあの感覚こそが、一瞬にして一生の宝物。

あの瞬間に捉えていたものは、何にも捉えられない絶景だった。

うまく言葉にできない、文章にだってできなくていい。

今その関係がたとえ続けていれなくとも、それがなくなるわけじゃない。あの頃は確かに存在して、眩しくて、素敵だった。

変わっていく風景と共に、受け入れていけたらいいと思う。縁が回れば、必ずまたどこかで新たな光が差すことだってある。

これから変わっていくんだというあのワクワクと、2度と忘れられない何気ない瞬間も、生きていきながら、捉えていきたい。

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