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人はなぜ立派な人や成功者の言葉に惹かれるのか

以前私は凡人は凡人の話を聞かないということを書いた。凡人は適切に意見を処理できないので、少しでも違和感があると聞く耳を持たなくなってしまう。

しかし、実践が最終的な目標であるとすれば、凡人の意見こそ聞くべきな気がする。成功者や天才の意見というのは実践できないことがあるからだ。それはそうだろう。凡人は天才の能力を使いこなせない。

なのに、である。人は成功者や天才の自慢話を楽しそうにありがたがって聞く。それはおそらくそうした話が気持ちいいからだ。役立てることもなくただ聴く、それはまさに娯楽であって、本来の目的からいえば離れた行動なのだ。

凡人の話はおもしろくない。なぜなら大きな成功や気分がよくなるような大逆転劇もないからだ。凡人の話は概して現実的で悲嘆に満ちている。愚痴ばかり聞かされるのは気持ちのいいものではない。しかし本当にその話を活かそうと思えば凡人の話は聴いた方がいい。それは最悪を避けることになるだろう。

まとめ

  • 凡人は凡人の話を聴かない。

  • それは凡人は人の意見を適切に処理できないからである。

  • しかし凡人の話は有益で活かしやすい情報である。

  • それなのに凡人は、自分では活かすこともできない天才の自慢話を好む。

  • それは聴いていて気持ちがいいからである。

問:なぜ凡人は立派な人や天才や成功者の言葉に惹かれるのか。

解:凡人は人の話を聴いて理解し、活かすことをしたいわけではなく、楽しみたいという欲望を持っている。しかも適切に処理できないので、価値がないと判断した話は聴くこと自体ができない。そのため、聴いていて娯楽性の高いそうした人々の話だけを好む。逆に凡人の話は陰気でありきたりで聴く価値がないと判断される。つまり凡人の話は凡人にとって、不愉快な話ということになる。

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