最近の記事

Water Phenomena Archives”Culaccino”#3

この海は円環の袖 白い街は金色の花束を胸いっぱいに抱えて 私の前に戻ってきた そう 塔のような 電球のような 窓のような 風船のような 黄色い荒野に横たえて錆びた象のような それを 目の当たりにしてしまった ねえ。。。 本当に、美しい蝶は心臓に住む きみはみたことがある? それにしても 笑いながら過ごした あの円い夜は 高圧線に乗って 昼下がりの時計台を ひどくゆっくりと 目指している ここはまだ永い夏 あー言葉は意味よりも早く 季節を縁取る その眠りの全ては 繰り返すこ

    • 5 1 2024

      上手くいかない記憶だけが補完されて日常の中でそれ以外何も思い出せなくなってる。何度試してもクレカの登録ができずに人生のこと考える。とき、クレカの登録できた経験を思い出せたことがないことを、思い出してた。

      • Hello Goodbye!

        淡い夢から逃れて 植物は月を飲み込んだ 口は砂の湊になり 逃げられないと知った 白く重い海にいた ひどく錆びていた 汚れに汚れた街の 動物に降り頻る ふたつの身体を生きた わたしに残るもの 消えないかもしれない 夜の左手、夢 扉の外は季節の袖 息 吹く 待つ? 街の匂いに少し泣いた 海の重さにひどく酔った (この想いはなに?) ここは終わらない春 重い夢に揺さぶられ 僕は旅をしている 初めて身体はあつくて 季節を見下ろした ****

        • 「汽笛の海」にあてて

          2024年2月7日に、レーベルKAOMOZIよりわたくしTiroruの1stミニアルバムである「汽笛の海」がリリースされました。今思えば、この曲達は2023年の夏以降に続いた精神的な不調を癒すための、生き延びるための、箱庭療法的な意味合いで作られたものであるのでしょう。また、丁度その時期に触れた作品、「君たちはどう生きるか」「Seabed」。この2作より受けた凄まじい衝撃を、どこか呪いのように受け止めながら、体に絡みついたそれを一つずつ解いていくように作り上げた物語、水流、季

        Water Phenomena Archives”Culaccino”#3