Hello Goodbye!
淡い夢から逃れて
植物は月を飲み込んだ
口は砂の湊になり
逃げられないと知った
白く重い海にいた
ひどく錆びていた
汚れに汚れた街の
動物に降り頻る
ふたつの身体を生きた
わたしに残るもの
消えないかもしれない
夜の左手、夢
扉の外は季節の袖
息 吹く 待つ?
街の匂いに少し泣いた
海の重さにひどく酔った
(この想いはなに?)
ここは終わらない春
重い夢に揺さぶられ
僕は旅をしている
初めて身体はあつくて
季節を見下ろした
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“汽笛の海”において描かれた最後が精神への回帰だとしたら、この歌はその肉体への回帰を描くための、アナザーエンディングであるといえると思います。ここにあるのは完全な決別になりました。次に向かいます。ありがとう。
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