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☆弱気が襲ってきた、さて、どうなった?

 ここ何日か、弱気でいけない。ダメかもしれないと思い、慌ててペンを執り、書き始めた次第だ。

 波みたいに迫ってくるものの、そのうち引くのはわかっているが、この、弱気に襲われると私は毎回結構必死になる。

 打つ手として、まずは哲学書を読む、だいたいこれで波は鎮まるのだが、ダメだ、入ってこない。テレビをぼーっと見る、ピアノを弾く、散歩する、その時少しいいが、あまり効果がない。

 助けてくれ〜と、ヨロヨロ机に向かう。

 少しばかり経験を積んで知ったことがある。展開など考えずにぬーっと書き始めると、進めていくうちに、その中身の見えない箱がいくらか透けてくる、あー、だからか、とか、そういうことか、と見えてくるということだ。というわけで、今回の弱気も、原因みたいなものが見えてきた。

 それは、基本を忘れてしまっていたこと。私にとっての基本とは、今、に自分を置く、だ。

 この体をここに残して、過去と未来に心だけが出向いてしまう、過去だと後悔全般、これはよくないものだと気づきやすい。もう一つの未来の方、こうしたい、こうなりたい、と思い描くことが、一見よさそうだが、私には危険な傾向となっている。ああ、そういえば、片付けたい、小型二輪の免許取りたい、どこか知らない街に引っ越したい、最近そんなことばかり考えてたな、とこうして気付くこととなった。

 気付いたら簡単、そんな淡い希望みたいな、体を置き去りにするものは一旦捨てればそれで済む。その思いを諦めるということではなく、ただ心に語りかける、ここにいてね、心と体は一緒にいてね。いつからか私の中で、希望とは要注意なワードとなっている。そしていつからか私は、心より体を信じている。

 今、に体を、今、に心を、置きましょう、うん、そうしよう、ああ、今回も、とりあえず何とかなりそうだ。



#エッセイ #哲学 #弱気 #体と心 #書く

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