1082: Harry Nilsson / Subterranean Homesick Blues

ニルソンの作品で、ちょっと異色なのが、1974年の『プシー・キャッツ』(US60位)。
この作品、最大のポイントは、「失われた週末」期のジョン・レノンがプロデュースをしている点でしょう。
2人でつるんで、夜な夜な飲んだくれていたようですが、当時、セールスが下降線をたどっていたニルソンにとっては、千載一遇のチャンスということで、レコーディングには気合いを入れて臨んでいたようです。
ただ、酒浸りのせいでノドが不調だったにもかかわらず、レコーディングで酷使したために、彼の最大の武器である美しい声は失われ、以降はずっとしゃがれ声になってしまったのは皮肉な話です。
結局、アルバムも話題になった割には低調なセールスにとどまっています。
ボブ・ディランの名曲をガレージロック風(?)にカヴァーしたこのヴァージョンは、2ndシングルとしてもリリースされています。

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