526: Horace Silver Quintet / The Preacher

昨日のピーター・フランプトンから、どうやったらこの曲へ「つながる」のか?
かなり強引なので、それは後述するとして...
1955年、ブルーノート・レコードからリリースされた10インチアルバム『ホレス・シルヴァー・クインテット Vol.2(5062)』に、この曲は収録されていました。
作者のシルヴァ―にとっては自信作でしたが、曲を聴いたプロデューサーのアルフレッド・ライオンは「つまんない曲だなぁ~」と、ボツにするつもりでした。
しかし、シルヴァーとドラマーのアート・ブレイキーが強硬に主張して、何とか無事に収録されることになりました。
その後、この曲は7インチシングルとしてリリースされると、ジュークボックスで爆発的な人気を博します。
そして、この曲が「売れた」ことで、ギリギリの経営だったブルーノートは資金的に余裕ができ、その後の活動を続けることが可能となりました。
つまり...
もし、アルフレッド・ライオンが「ボツと言ったら、ボツ!」と突っぱねていたら、ブルーノートの歴史的な名盤の数々は存在しなかったかもしれないということです。おそろしや...
ただ、晩年のインタビューでも、ライオンは「あの曲はコーニー(日本語だと「ダサい」が近いでしょうか)だ」と言っていたとか。
さすが、伝説のプロデューサーは違います。
ちなみに、この曲、1925年に書かれた「Show Me the Way to Go Home」という曲のコード進行を拝借しています。
ということで「ショウ・ミー・ザ・ウェイ」つながりでした。

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